畑へ行った帰りに無駄とは知りつつ「キノコの森」へ行ってみた。予想通りキノコなんて影も形も無い。そりゃあそうだろう。梅雨入りして最初の頃は少し雨が降ったが、ここへ来て大して降らなくなった。そして気温が高い。こんな環境下でキノコが出る訳が無い。
やっぱりねーと思いながら歩いていると、先行していたUさんが「うひゃー」と素っ頓狂な声を上げる。蛇だった。全く蛇が嫌いな人ほどよく蛇を見つける。そんな声を出して、蛇の方がよっぽど驚いただろうに。するとまたUさんが「あー、あれは?」。また蛇でも見つけたのかと思いきや、何とアカヤマドリ様だった。
おお、たった1本出ていましたよ、アカヤマドリ様。
それもたった1本。しかもまだ若い。うー、諦めていたのに、まさか出ていようとは思わなんだぜい。こうなると欲が出る。まだ無いかとあちこちキョロキョロと見回すのだが、柳の下にそんなに泥鰌がいる訳がない。そりゃあ、そうだろう。毒キノコさえ見つからないのに食用キノコが出てる筈がない。この1本でも奇跡的だ。
折角取った貴重な1本は夕食のおかずとなりました。この夏採ったキノコとしては笹が峰で採ったサケツバタケに次ぐ第2弾となりました。このまま順調に出てくれればいいのだが・・・。