さてお山でかいた汗を流さねばならない。で、向かった先は蔵王温泉「大露天風呂」。昔入った志賀高原の山田温泉みたいな露天風呂だった。ただ洗い場が無いのが残念。これで入浴料550円(ロッカー料を入れると実質650円)はちょっとお高いと思うよ。 ま、観光地だからやむを得ないか。
ここから葦簀(よしず)張りのトンネルを抜けて露天風呂へ。
山際の渓流からお湯を引き込んでいる。
建物設備が大して無いから、お金かかってないよね~。(笑)
引き込んでいる渓流の水自体が暖かいのだ。
さて汗を流したので、本日泊まるペンションへGO!そのペンションは蔵王温泉街からちょっと下った所に有って、そこの地域がさながらペンション村みたいになっている。
本日はその中の「あっぷる」というペンションに泊まる。このペンションはオープンガーデンで有名なのだが、今は花は端境期なのでちょっと残念でした。
オープンテラスのテーブルに鎮座ましますはこの家の猫ちゃん。可愛いなあ。
私達は2階の部屋に泊まる。今晩は私達を含めて3組のお客様が有った。
食堂です。中々洒落た雰囲気です。
ここのご主人は何にでも拘っている人で、食材などもなるべく無農薬、無添加を心がけているとの事。また趣味も多彩でガーデニング、渓流釣り、山菜、茸採りなど幅広い。このペンションの売りは美味しいワインが飲めること。これにも相当拘っていて、料理に併せてワインを選んでくれました。お陰様でメイン料理のポークステーキなど大変美味しく戴くことが出来ました。感謝、感謝。
夕食はとても美味しかったよ~。
最近は余り頻繁に行かなくなったけど、以前はそこらじゅうに釣りに行っていたとのこと。渓流釣りの見事な竿。
ご主人自ら作成の岩魚の剥製。
外のフラワー・ガーデンに集まってくる昆虫を捕らえて標本にしている。ご主人は昆虫食についても熱心で有った。
美味しく夕食を戴きながらご主人や他のお客様達とも楽しく語らうことが出来ました。これもペンションならではの利点ですね。
翌日の朝食です。お腹一杯になりました。(笑)
あれ、もう1匹猫ちゃんがいる。話を聞くとどうもこれはノラちゃんらしい。
さて翌日は山形市内観光です。霞城公園、その中に有る山形市郷土館(旧済生館本館)、山形美術館、旧県庁舎の文翔館などを見て回ります。
霞城公園内の駐車場に車を駐め、まず復元された門や望楼などを見ます。そしてお目当ての済生館です。
この門は迫力有りました。ロケや何かで使われそうですね。
山形県立病院で有った旧済生館。(現山形市郷土館)。ユニークな形が特徴だ。
各部屋が円形に配列されているため、移動が容易で有ったと思われる。
こう言った古く個性的な建物はいつまでも残っていて欲しいと思う。
中庭
3階へ通じる螺旋階段
2階のホール。壁に「済生館」の扁額がかかっている。
次いで山形美術館を訪れます。ここは今「ロマンティックロシア」と題して、ロシア国立トレチャコフ美術館所蔵の絵画を展示しています。お目当ては「ロシアのモナリザ」と異名を取るイワン・クラムスコイの描いた「忘れえぬ女」。一見小生意気な感じの女性肖像画だが、良く見ると中々味わいが有った。その他の絵も普段余り19世紀のロシア絵画とは接触する機会が無かったので、中々良かったと思いました。しかしこの山形美術館は何と言っても常設展示が素晴らしい。モネ、ルオー、ピカソ、ブラマンク、セザンヌ、ルノワール、マティス、カンディンスキー、ユトリロ、ドガ、シスレー、マネなどの印象派の巨匠達の作品がズラリと展示されている。また新海竹太郎、竹蔵の彫刻も見事だったし、与謝蕪村の「奥の細道屏風」がここに所蔵されているのも驚きだった。中々お金持ちの美術館だなあと言うのが私の感想で有る。
山形美術館
イワン・クラムスコイ「忘れえぬ女」
さて最後は旧県庁舎で有った「文翔館」を訪れる。折から建物の前では何かイベントをやっていて賑やかだったが、建物の中は見て回れた。建設が1916年6月でイギリス・ルネサンス様式を基調とした煉瓦造りの建物だ。やはり当時の県庁舎とあって中はかなり広い。幾つかの部屋は今でもイベントなどで使用され、現に訪れた時もあるイラストレイターの展示会が有った。まあ済生館と言い、この文翔館と言い、こんな古い建物が現存している街が羨ましい。
文翔館。石造りの中々豪壮な建物です。
館内、階段の手すりといえども見事なものです。
会議室に使われた部屋だろうか。壁に掛かっている絵画も有名画家のもので有る。
部屋の一部は郷土の歴史を展示してある。
中庭
立派な時計台も付いている。
慌ただしく見て回ったが、とても充実した市内観光だった。昼食を摂り、一路柏崎へ向け出発。前夜余り眠れなかった私は途中でMさんに運転を交代して貰いました。ペンションでお酒をご馳走になったり、翌日の昼食を奢って貰ったり、Mさんにはご馳走様でした。そうそうあの素敵なペンションを探してくれたのも彼でした。Mさん、今回は有り難うね。