すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

どっちが目的か?(長いでっせ)

 台風一過全国的に晴天となったのでこの機を逃すまいと予てから登りたかった前掛山(浅間山)へ出かけた。浅間山は三重式の成層火山で黒斑山(くろふやま)蛇骨岳、牙山(ぎっぱやま)、剣ヶ峰等から成る第一外輪山と前掛山、東前掛山等から成る第二外輪山で構成されている。浅間山は活火山であるので立ち入り規制区域があり、火山活動レベルにおいてその都度登れる範囲が違ってくる。今は火山活動はレベル1なので小諸側なら前掛山まで登れる。だから登れる所謂浅間の最高点は黒斑山になったり前掛山になったりする。まあ中には禁止されているにも拘わらず、お釜の方に行ったりする不心得者も決して少なくない。確かに浅間山の頂上は黒斑でもなく前掛でもないので百名山を目指す人にとっては浅間の頂上に登りたいのは分るが、万一の事があったら責任はとれるのだろうか?私としては絶対にやって欲しくない行為だ。

 ところで私は2008年に黒斑から仙人岳までを登っているので今回は本山とも言える前掛山に登ってみたかったのだ。朝4時20分に自宅を出発。登山口の浅間山荘に着く。朝一番に此処に到着したのは前を走っていた若者と私達の2台だけらしい。中々立派な山荘で温泉もあるから下山後早速は入れるのは有り難い。なお駐車料金が必要で1台500円だが。入湯すると入湯料金が400円と割引になる。

秘湯天狗温泉浅間山荘。ここが本日の出発点だ。

のっけから浅間山登山の注意喚起を促す看板が立っている。
この後この看板は随所で見かける事になる。

6時46分まだ薄暗い登山口を出発。気温はまだ5°程だ。ま、歩けば暖かくなるだろう。道は勾配が緩やかで比較的歩きやすい。雑木林から唐松林に変わる頃おキノコ様発見。 

ハナイグチめっけ!こうなると歩きながらあちらをキョロキョロ、
こちらをキョロキョロ。

シロヌメリイグチ。こちらは妙高笹ヶ峰に出ていた物よりも腐りかけている物は少なかったので2,3本持って帰ったが、足の速いキノコなのでやはり痛んでしまった。幾らでも出ているので勿体ないがこう足が速くては採ってもしょうがない。

ウスタケの仲間と思われる。多分毒。

朝の涼しい登山道を行く。

一の鳥居に到着。ここから二手に道が分かれるが不動滝を経て
二の鳥居に向かうコースを採る。

不動滝

二の鳥居に着いて休憩するが同行のUさんがハナイグチを発見する。こうしちゃおれん、私も探さなくては。休憩そっちのけで辺りを探す。そうしたら有りましたよ、形のいいのが続々と。こんな事ばかりしているからちっとも登山の方ははかどらない。後から来た人達にどんどん追い抜かれて行く。

おお、お前さんまた出て来ておくれだね。そんな具合に遠慮せずに
どんどん姿を見せておくれ。幾らでも採ってあげるから。

ヒロハテンナンショウの実?

 漸く前方が明るくなり出した。空は抜けるような青空。左手に浅間山の第二外輪山のトーミの頭が見えて来た。

ヤマハハコ

浅間山が見えて来た

火山館手前の沢に出ると強烈な硫黄臭が立ちこめてきた。流石活火山と思ったが、臭いのするのは此処だけで以降は全然しなかったのには拍子抜けした。そう言えば浅間も噴煙を上げている様子は無い。いつから上げなくなったのだろうか?

硫黄臭が強い沢。温泉が下を流れているのかも知れない。

牙山(ぎっぱやま)

火山館に到着。所要時間約2時間半。あら、30分予定よりオーバーしている。無理も無いですな。あれだけのたのた歩いてキノコなんか探していれば。火山館は浅間山に関する様々な資料展示館、休息所、また避難所としての役割を果たしている。飲料水が汲めるのでここで水を補給。

火山館

火山館前は御覧の様にベンチがあって休息出来るようになっている。

マツムシソウ

所々にスピーカーが取り付けてあって緊急放送が出来る。

トーミの頭から降りてくる道の「草すべり」と賽の河原、前掛山方面との分岐に来る。浅間山の第二外輪山が屏風のように立ちはだかる。前回はあの稜線を行ったんだなと思うと感慨も一入(ひとしお)だ。

左端のピークがトーミの頭。

落葉松林の道が続く。色んなキノコが散見されるがそうそうキノコばかりに構っておれない。(と言いながら有ればやっぱり立ち止まるのよね)

ゴゼンタチバナの実

カラマツも大分背丈が低くなってきて浅間山本体が近い事を感じさせる。

シラタマノキ

賽の河原へ行く道との分岐を右に進むとやがて雄大浅間山
その姿を見せる。

いよいよ本山への巻き道を行く。見上げると凄い斜度で浅間山が迫る。

第二外輪山の峰々が連なる。左端のピークから蛇骨岳、仙人岳、鋸岳
Jバンド。

Jバンドと浅間山の間からは志賀の山々が見える。
手前の直角三角形に近い山が横手山。奥の台形をした山が岩菅山と裏岩菅山。

志賀の山々の中で一際目立つ笠ヶ岳

Jバンドの奥に裾野を広げた山は日本百名山の一つ四阿山

遂に鋸岳の背後に北アルプス後立山連峰が姿を現す。

道はほとんど直登となる。

外輪山は遙か下に

浅間山のお釜へ行く方と前掛山へ行く道との分岐にでる。漸く急登が此処で終わる。お釜の方へは無論立ち入り禁止だ。だがホームページを見ると中には結構行っている人も少なくない。弱ったものだ。幸い今日は登っている人達でそちらの方へ行く人はいなかったようで安心した。まあ、前掛へ行くより確かに早く登れるのだから、気持ちは分らぬでもないが。

前掛山とお釜との分岐

避難シェルターのある所までほぼ横歩きの道を行く。木は何にも生えていない。ここの避難シェルターは実際の噴火時に果して役に立つのか甚だ疑わしい。

避難シェルターの所から第一外輪山の峰を行く。先端が前掛山頂上。

ゴールは間近。

着きました、前掛山頂上(2524m)です。背後の山は浅間山。あら写真がアップロード出来なくなったわん。容量目一杯使ったかな?続きはその内山のページにでも上げるか。尻切れトンボですいまへん。