大型台風19号が日本を襲わんとしているが、台風については強烈な思い出がある。それは私が小学3年生の時だったと思うが、第2室戸台風と名付けられた大型台風が新潟県を直撃した。かなりの被害が各地で出た。私の家は低地にあったため、幸い被害は免れたが、翌朝学校へ行ってみると、何と二棟有る校舎のうち、高台にある前校舎がぺちゃんこに潰れていた。これには驚いた。さらにグラウンドへ行ってみると、グラウンドのシンボルでもあった大きなヨロンゴの木（榎）が根こそぎ倒れていた。これにもただただ驚くばかりであった。
斯様に子供心に台風は怖いし、凄い物だなと言う印象を植え付けられた。余談だが、私は潰れた前校舎がとても好きだったので、後に鉄筋コンクリート造りに建て替えられたのに、ひどくがっかりしたのを覚えている。以前の校舎は日当たりも良く、木造ならではの味わいがあった。それがコンクリート造りの校舎になると、何か冷え冷えとした感じになったのを、今でも記憶している。
台風は通り過ぎれば一瞬だが、時には深い爪痕を残す。今回の台風はかなり大型なので、その前の台風18号のように被害をあちこちにもたらさないかと今から心配だ。近年の台風の大型化は地球温暖化が原因しているという。またしても地球温暖化だ。二酸化炭素排出量上位の国はいい加減自ら排出量を減らす気になれないものか。当のアメリカだって最近のハリケーンの大型化には頭を悩ましているはずだし、また相当な被害も受けている。自然をいじる者は手痛いしっぺ返しを食う。・そろそろ気づいて方向転換しても良さそうだと思うのだが、やっぱりまだまだ金儲けをしたいんですかねえ。
