すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

遺伝か?

 死んだ父はわさびが大好きだった。何かにつけてわさびを使った。もう調味料はわさびがあれば要らないという感じだった。とにかくわさびの粉をドッロドロに溶いて刺身なり、他の食べ物をつける。そして「ハァー!」と大きな声を立てて堪能しているようだった。このハァーとなるくらい辛くないと駄目なようで、私はその様子を見て良く笑ったものだった。

 わさびの辛さは唐辛子の辛さとはいささか違って、その辛みが舌や唇に来るより、ツーンと鼻に抜けるそれのようだ。その鼻に抜ける量が凄いと、涙腺を刺激して涙が出るという訳だ。ちなみにオヤジ殿も良く涙を流していたようだ。まあ、そんなになるほど付けなくてもと思うのだが、どうやらその鼻に抜ける感覚が堪らなかったらしい。

 どうもあんなにわさびを付けるのはその鼻に抜ける感覚もそうだが。わさびにはある種の甘味みたいな物も有るから、それも好きだったのかも知れない。ただ量があんなに多かったのは多分歳を取って味覚が衰えてきたからかも知れない。その証拠にコーヒーなどを飲む時は砂糖をこれでもかと言うほどぶち込んでいた。嫁に行った姉がたまに家に遊びに来るとコーヒーを入れてやると言って、前述のたんまり砂糖の入ったコーヒーを出すので、姉は閉口していた。

 さてかく言う私もわさびは大好きだ。大好きな蕎麦を食べる時も薬味のネギと一緒に入れるのは大根おろしではなく、わさびである。それもたっぷりと。況んや刺身なら尚更である。どうやら私はしっかりオヤジ殿の遺伝子を引き継いでいるらしい。ただコーヒーは砂糖なんか入れないブラック党ですよ。あんなに入れちゃあ直ぐに糖尿病になってしまいまんがな。でももっと歳を取ったら砂糖ガッポリ、わさびドロドロになってしまうのか?DNAに怯える私である。(笑)