昔は電器屋さんはテレビなど電化製品は修理できたものだが、昨今は電子回路をふんだんに使ってあるから、手出しできない。メーカーに送り、修理して貰うしかない。要するに只の取り次ぎだ。修理できない電器屋さんなら安い方が良いと、今日の家電大型店の隆盛を招いたのかも知れない。
さてパソコンはどうか？中のマザーボードなどの故障なら、メーカーに送らなければならないが、ハードディスクやメモリーの故障なら、お店で出来そうで有る。またＯＳが起動しないなどの不具合も直せるはずなのだが、現実にはパソコン専門店でもない限り、どうも直せるかどうか怪しい。ちょっと嘆かわしい。昔の電器屋さんは一所懸命勉強して、テレビなどを修理したものだ。今の大型電器店にそういう人は一人もいないのか？ただ売るだけでは誰でもどんなお店でも出来る。メーカーに修理に出して上前をはねるような商売ではなく、せめて自店で修理できるものは修理して、迅速にお客さんを安心させられないものか？それでこそリピーターのお客さんが付くというものだ。だが、先ほどの理由で手を出せないようだが、やる気になればメーカーから部品提供を受ければやれないことは無いと思うのだが・・・・。
こんな訳でパソコンの簡単な修理も出来ないようだ。先頃Ｙさんのお店に遊びに来ていたお客さんがパソコンが壊れたと言って買ったお店に持ち込んだのだが、あっさりと「メーカーに修理に出すしかありません。ン万円程かかります。」と言われたそうだ。その場に居合わせた私がそのパソコンを見せてくれと御願いして、後日持ってきて戴いたものを家に持ち帰って調べた所、パソコンにちょっと詳しい者なら、簡単に直るものだった。その方はメーカーに修理に出してン万円もするのなら、新しいものを買おうかと思っていたそうだ。ただ大事なデータが残っていたので、何とかしたいと思っていたようだ。
それにしても売りっぱなしではなく、これくらいの修理を安価にやってくれる電器屋さんは無いものだろうか？そうでないと益々使い捨てに拍車が掛かるではないか。良いものを長く使う。この風潮が復活してくれんことを願うもので有る。
