久し振りにYさんの所へ自作の来年のカレンダーを持って遊びに行ったら、後でKさんも偶然やって来た。話しているうちに偶々携帯やスマホのメールの話になった。
「なんでスマホや携帯を使ってる奴はあんなにメールが好きなんだ?俺なんかあんな小さな機械にちょこまかと文字を打つ奴の気が知れない。第一大したことない用件をいちいちやったりとったりして時間を潰している。電話を掛ければ5分もか掛からない事をあんなに長々とメールする奴の気が知れない」
と私が言えばKさんも激しく同意して実例を持ち出して話す。携帯やスマホを持たないYさんも言わずもがなの表情である。確かにメールは相手が仕事中や用事のある時でも所と時を考えず送れるので便利なようであるが、考えてみると甚だ迷惑な代物である。
一つには電話なら真夜中にはまず掛かってこない物だが、このメールという奴は真夜中や早朝といった時間帯に拘わらず平気で届けられる。無論着信音を鳴らさないようにしていれば良いのだが、それだと携帯を開かないでいると着信があった事を長く気づかないでいる事が多い。またこのメールという奴は常に返信を強要されているようで感に障る。
これはパソコンのメールならパソコンを立ち上げメーラーを起動させなければ見る事も気づく事も無いのだが、携帯やスマホと言った物は常に身に付けているか、側に置く物なので気づいた時点で直ぐに返さなければと言う一種強迫観念じみたものを感じるから嫌だ。
電車の中や人の集まる所で一心不乱にメールをしている若者を見ていると漫ろ哀れを感じる。いや、漫ろ哀れを通り越して滑稽だ。お前さん達、そんなにそんな機械の虜になっていていいのかい?そこの奥さん、そこはお食事処だというのに、あんたがスマホに夢中になってる間に、子供さんがそこら中を飛び跳ねて皆さんに迷惑を掛けているよ。
大体電話という奴は手短に要点を話して直ぐに切る物なのだ。メールにしてやったりとったりして遊ぶ物では無い。電話を掛ける時間帯が拙ければ、後でまた改めて掛け直せばいいだけの事だ。話せば簡単に終わる事をいちいちメールしなければならないのか?
無論私といえども全面的にメールに反対なのでは無い。案内など文字にした方が間違いなく伝わり、記録に残しておく必要がある物なら大いに良いと思う。お喋りだけのメールには断固反対である。実際私の携帯はショートメールしか使えない。またメールを使わなくとも全く日常差し障りが無いのだ。携帯電話会社よ、余計な機能は付けるな。電話は電話でありさえすれば良い。(スマホを使えない者のひがみか?)