すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

西瓜食べる?

 夕方Kさんが電話をしてきて遊びに行っていいかと言う。ああ、いいよと気軽に返事をしておいた。この間のプレイヤーボード制作がまだ途中になっているから早く作らせねば成らん。此奴は飽きっぽいから引き続いて直ぐにやらせないとまた長期間やらなくなる恐れがある。

 んでKさんがやって来たので他の話にならないうちに早速プレイヤーのアームボードの話に持って行く。
 「あー、キミ、キミ、黄身は白身の中にある。(何のこっちゃ?)いや違った。君がすぐにアームベースを作ってプレイヤーボードを完成させてくれたら、僕ちゃん、今日は君に西瓜なんかサービスしようと思ってるんだけど・・・。ね、食べない?」(西瓜はKさんの大好物)
 「そ、そんなんだったら食べないも〜ん。それだったら毒饅頭ならぬ毒西瓜だ。」
 「まあ、そんな事を言わずにさあ。ほれ早く作らないと何か心に引っかかりがあるようで嫌だろう?」
 「うんにゃ、俺は全然引っかからんが・・・・。」
この野郎め。いちいち逆らいおって。しょうがない。ここは一つ下手に出て取りかからせる他に無いか。作って貰わにゃいつまで経っても使う事が出来んからな。孫子の兵法に曰く、「戦で勝つは下策。戦わずして勝つ事こそ上策」とある。喧嘩しちゃ元も子もない。

 (揉み手をしながら)
 「まあ、先生もお忙しいでしょうが、ここ迄やったんだからもう一頑張り戴いて完成させちゃ如何です?さすれば末代までこの芸術作品が残ることになるでやしょう?」
などと心にも無い事を言う。まあここはヨイショをしまくらなければ。
 「おお、チミもやっと我が輩の作品の芸術性が分かったかね。ちょいと遅かったが、まあ許して使わそう。どれメジャーと油性ペンでも持っておじゃれ。」
と、やっとやる気になったらしい。手間のかかる奴。しかしここは念を入れてもう一押し。Kさんが色々採寸している間に西瓜を切り、アイス・コーヒーの準備をする。

 「さあ、先生。お仕事中お手間かも知れませんが、こちらへ来て西瓜など召し上がり下さいませ。我が家の畑で採れた西瓜です。一つお味見して下さい。」
 「なぬ、そちの畑で採れた西瓜とな?よし、食して使わそう。」
 (ええい、いつまで殿様やっている?)
 「これ、すかんぴんさんが作った西瓜?甘くて美味いよ。」
 「もう1個出来つつあるんだ。」
 「ほう、なるほど。それをワシに進呈してくれると。」
 「誰もそんな事言っとりゃせんがな。調子に乗るな。ま、しかし僕は君が西瓜が好きだと言うから、僕は大して好きでもない西瓜を作ったんだぜ。湯沢の誰かさんなんて君の要望を丸っきり無視して欲しくも無い野菜ばっかり作っているだろう?その点ボークなんか友達思いだから、ほれ、こうして西瓜を作ったんだ。だからオメーも早くプレイヤーボード作れよな。」(急に威張る)

 と言う訳でKさんはしっかり2本のアームの取り付け位置を確かめて帰って行った。やれやれ此奴に仕事をさせるのは中々難儀やなあ。他力本願は辛抱が大事なのです。(笑)