お昼の１２時半頃、外で除雪車の音がするので窓の方を見た。ちょうどテレビのオリンピック、スノボードハーフパイプの決勝の中継が終わったので、偶然外の景色を眺めようとしていたのだった。
え、こんな時間帯に除雪車来るの？ 交通量の多い昼間に来るなんて可笑しいなあ？しかも今日は朝方来ていったばかりだし、少し道路の雪が溶け始めたので、道幅を広げに来たかのなとその時は思った。
とその瞬間、その除雪車は勢いよくバックしたかと思うと後ろの電柱にドスン！ あーれー、電柱が傾いてしまったじゃないの。よく見ると見たことのない除雪車だ。いつも我が町内を除雪しに来る業者のショベルカーではない。ショベルカーに書かれている業者の名前を見ようとしたが、運転手は一瞬躊躇したが、直ぐに坂を上っていった。道はカーブしているので私の視界から外れたのである。このため業者名は良く確認出来なかった。でも確か２文字だったことは覚えている。（漢字が読めなかった訳じゃないよ、念のため）
うわー、何て事してくれたんだ。電柱傾いちゃったじゃねえか！
ご覧のように電柱は根元からポッキリ折れている。僅かに支線２本と
ケーブルで支えられているだけ。
その業者は車が入ってこれないように坂の上の所へショベルカーを駐め、どこかへ連絡して、それから現場の様子を見に来るのかと思いきや、さに非ず。そのままトンズラしたようだ。うー、とんでもない奴だ。私は直ぐに町内会長と電力会社に連絡し、現場に行ってみる。事故は我が家の横の道路でお隣の町内の公園脇に当たる。お隣の方も現場を見ていたらしく、凄いスピードでバックしていたと話されていた。
程なく警察が来て現場の事情聴取に当たる。電柱が根元からポッキリ逝っているので、危ないから近くに寄らないようにとのこと。このためお隣に来ていたお客さんは車が出せなくて仕事に行けないとぼやいていた。
やがてうちの町内を受け持つ除雪業者さんが来たが、うちは運転してないという。確かに私もいつもの除雪車ではなかったことは確認している。いろいろ話しているとどうやら全然関係のない業者さんが来て、勝手に除雪を始めたみたいなのだ。
でもそんなのって有る？市からも委託されてない業者が勝手に日中除雪するなんて。しかも事故を起こしてスタコラサッサは無いだろう。どうせ逃げたってこれだけ目撃者がいるんだから、すぐにばれるのに…。
お隣さんの屋敷に電線が垂れ下がっている。
うちの屋敷にも垂れ下がっているよ〜ん。
さて問題は工事中ここの道路が使えないことだ。このため除雪が出来ないことになる。更に工事中は電気が使えるのか？私の家はこの電柱からの引き込み線があるから、多分電気が使えないだろう。そのほか周辺の家もそうなるのではないか？ 冗談じゃございませんよ。ウチはオール電化だから、電気が使えないとなると死活問題だ。それこそ暖房、炊事、風呂ぜ〜んぶ電気に頼っている。更に悪いことにこの電柱はＮＴＴの電話線も取り付けられている。こちらも重大問題だ。インターネットが使えなくなる恐れがある。バカヤロー、今、オークションにかけている品物があるというのに、電柱ぶっ倒した奴、どうしてくれるんでぇ。あーあ、とんだ冬の日の災難でした。
早速電力会社の工事業者さんが駆けつけて応急処置に取りかかってくれた。お陰でどうやら停電は免れそう。
