さて花も十分に堪能したし、下山することにした。ロープウェイで降りてきて乗車駅に来ると、岩畳からこたつ船でライン下りが出来ると書いてある。期間は今月いっぱい。長瀞と言えば荒川の上流に当たるところで奇岩で有名な景勝地だ。ライン下りは夏だけのものと思っていたが、冬もやっているとは…。しかも炬燵仕立てとは恐れ入る。こりゃあ折角ここまで来たのだから乗らない手は有りませんよ。
と言う訳で一同乗り場の岩畳へGO! 船着き場でライフジャケットを着て使い捨てカイロを受け取り、船に乗り込みます。
こたつ船とはこりゃあ風流だべ。でも今日は暖かいから炬燵仕立てで無くとも大丈夫なんだけどね。はい、これから20分ばかりのライン上り下りです。
船頭さんの解説によれば長瀞の瀞とは「緩やかな流れ」「穏やかな流れ」を意味するらしい。なるほどさんずいに静かだもんね。そしてここは深いところで今は水深3m。浅いところでは1m位しか無いそうな。夏のライン下りの写真を見ると激流のイメージがあるが、実際はそうでもないようだ。
荒々しい岩肌の両岸。三国志の舞台となった中国の赤壁を思い起こさせる。
確かに緩やかな流れだ。一見してどちらが上流だか分からないほどだ。
夏のライン下りは順番待ちになるほど混むらしい。冬で良かったべ。
はい、船下りを楽しんだ後は、宝登山神社にお参りに行きます。岩畳から神社までの参道にはずーっと土産物屋さんや喫茶店、レストラン、宿泊施設などがズラーッと立ち並んでいます。私は途中で骨董屋さんを見つけたので、早速入ります。中々昔の良い家具が手頃な価格で売られていましたが、余り大きいものは買えないので小物入れとカンボジアのお面を買いました。しめて2千円也。(まあ、アンタが買えるのはその位がいいところでしょ)あと名物のしゃくしな漬けは試食して美味しかったので買いました。
お面は一つでも良かったんだけど、若干デザインが違うので
思い切って2面買いました。でも片方のお面の牙が1本折れていたのは残念。ま、安いからしょうがないか。
小物入れ。これも襖のデザインが面白いので買いました。
オーディオの小物入れに使おうっと。
しゃくしな漬け。なんでもマツコデラックスのご推薦が有ったそうな。
漸く神社に着きました。私はUさんが入れてくれた賽銭でちゃっかりお参りしちゃいました。(そんな事では御利益は無いぞよ)
温泉は入る時間が無かったのでカット。一路柏崎を目指して帰りますが、谷川サービスリアに付く頃にはお天気は急変し、雪が舞っていました。そして関越トンネルをくぐると景色は元のモノクロームの世界。あの花の香りで一杯だった梅林や蝋梅林はさながら桃源郷だったのかと思わざるを得ないような激変ぶりに、夢から現実に引き戻されたような感覚に陥ったのはどうやら私だけではないようです。