このところキノコ採りやスマホ設定にかまけて碌にレコードを聴いてなかった。機械という奴は使わないと調子が悪くなるもの。そこで久し振りに音の良さそうなレコードを見繕ってターンテーブルに載せる。
そして目一杯ボリュームを上げる。(近所迷惑だよ!)先ずはお気に入りのリッチー・コールのアルバムから。いきなりドラムのズドドドーンと言う音で始まり、次いでピアノ、リッチー・コールの鋭いアルトサックスの音色が部屋中に響く。うーん、久し振りに聴くが良い。これぞオーディオ的快感。
好きな演奏を良い音で聴く。これがオーディオの醍醐味だ。そしてレコードは基本的に独りで楽しむものと思う。そうでなければ演奏の面白味、演奏者の意図などはわかりゃあしない。音においても同様だ。人とくっちゃべりながらでは音の本質は見えまい。
人と一緒に聴く時は楽しいが、どうしてもそこの所が曖昧になる。静かな夜こそ音の善し悪しが分かろうというもの。そんな訳でワシは今近所迷惑な事をしておるのじゃよ。まあ隣の家とは離れているので少し大目に見てもらうべえ。
さてそう長く大音量で鳴らしている訳にも行かないから、今度は少し音量を下げて聴く事にしよう。静かな晩秋の夜にふさわしく、今度はヴォーカルにしよう。はい、今夜は久し振りにジャズに酔いしれますよ。ほんじゃまた。