すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

音楽と音量

 昔、嘗ての柏崎市民会館でクリスタルキングのコンサートを聴いた事が有ったが、その時の音量はもの凄く正直ずっと聴いているのに疲れて、ヒット曲を聴いたらその場を離れた事が有った。一体クリスタルキングはロックバンドか? こちらは耳が不自由な訳ではないのだから、そこまで大きくする必要は無いと思うのだが。

 

 ロックバンドの会場やディスコクラブでは無いのだから体で音を感じる必要が有るのだろうか? 否、ちゃんと音楽を聴かせたいと思ったらそれなりの音量と言う物が有ろう。それともミュージシャン側がこれくらいの音量にしてくれと頼んだのだろうか。そこまでしなくとも十分に彼らの音楽は聞こえるし、分かる。はたまた主催者側がわざと田舎もんはこれくらいの音量で聴いた事は無かろう。いい機会だから聴かせてやろうなどと思ったのか?

 

 また嘗て一ノ関の有名なジャズ喫茶「ベイシー」に聴きに行った時も音量は馬鹿でかかった。一体これほどまでにボリュームを上げねば音楽は聴けない物かと感じた。ビッグバンドならともかく、カルテットくらいの演奏など実際の演奏より余程大きいので有る。これ位大きいと音楽の細部などは聞こえていてもその凄まじい音量で耳がついて行けない。それなのに皆さんじっと聴いておられる。(笑)

 

 まあ店主は「俺は自分の好きなように鳴らすのだ。お客さんのためにやっているのでは無い。店に来るのは俺の音を理解してくれる奴だけで結構」くらいにしか思っていないのかも知れない。しかも店を訪れた音楽やオーディオの評論家達は誰一人として「音が大きすぎないか?」と異論を唱えない。不思議な話だ。ま、私は二度も聴いたからもう聴きたいとは思わない。もっとも聴きたくても今は営業してないけど。(笑)

 

 それとは逆にPAをちょっとは入れてくれよと言いたくなった時が有る。MJQ(モダン・ジャズ・カルテット)の演奏を県民会館に聴きに行った時だ。もうこれを逃しては新潟で再び彼らの演奏を聞けはしまいと思うので勇んで行った物だ。

 

 ご存じのように彼らの音楽はジャズとは言っても室内楽的だ。だから自然で歪みの無い音を会場のお客さん達に届けたいと思ったのか、反響板を彼らの後ろに置いて演奏していた。確かに聞こえない訳では無し。クリキンやベイシーのように耳をつんざくような音で我々を辟易させる訳では無いのだが、どうにも迫力が無く、聴いているうちに欠伸が出る。(笑)

 

 おまけにピアノのジョン・ルイスはこの日のためにかどうか知らないが、新曲と言うか、余り聞いた事が無いようなと言うか、そんな物をプログラムに上げて演奏しているので有る。これが退屈と言わずして何と言おう。流石に会場のお客さん達も当てが外れたと言うような顔をして聴いている。

 

 流石に盛り上がらないなと感じたか、アンコールになってやっと彼らのヒット・ナンバーを演奏してくれた。まあ、正直新曲でもいいんだけど、もうちょっと音量が上がっていたならばと思う。幾ら聞こえると言ったって正直蚊の鳴くような音量では流石に聴いている方が難儀だ。(笑)

 

 以上私の言いたい事は音楽はやはり適正音量で聞くが宜しいと言う事で有る。まあ、適正音量と言っても人それぞれと思うが、あまりに大きすぎると音楽の細部や情緒などが分からなくなる。でもイイ音楽やイイ音を聴くとつい音量が上がっちゃうんですな、これが。まあ、自らを戒めて近所迷惑にならないようにしたいと思います、ハイ。