すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

大音量と聴力

 私の所で音楽を聴いた人は例外なく大音量で聴いていると思うに違いない。まあ一般家庭で音楽をお聴きになる方はこんなに音量は上げまい。しかし実際にライヴやコンサートではかなりの音量で聴いているので、本人はまだまだ出していないと思っているのだが・・・。(笑)

 

 嘗て一関のジャズ喫茶「ベイシー」でレコードを聴いたことが有ったが、とてつもない大音量だった。実際のライヴの音量より大きいのではないかと思われるくらいであった。一体あれくらいの音量を出さなければ聴けないものなのか。まあ、その辺りはマスターの菅原氏に訊かなければならないが、私自身としては出し過ぎと思った。

 

 第一、一日中あんな音量で鳴らしていたんでは難聴になってしまうのではないかと危惧する。我が家も決して小音量ではないが、四六時中、のべつ幕無しにならしてる訳では無い。まあ、ある程度の音量は音楽を聴く上、レコードを再生する上では必要だが、ちゃんとそのレコードに刻まれている音を再生してさえくれれば、馬鹿げた音量にする必要はあるまい。

 

 そういう訳で長年私も大音量で聴いているので、聴力が落ちたかなと思い、10年程前になるがネットで聴力検査のソフトをダウンロードして試したことがある。その時は確か13000hz迄聞こえた覚えがある。Kさんの息子さんは当時20代だったが、流石若者。15000hzまで聞こえた。さて大分歳を取ったので聴力はどれ位になったか、最近そのソフトでまた試してみた。歳相応の8000hzは難なく聞こえる。では10000hzは? 聞こえるには聞こえるが左耳だけだった。どうやら右側の耳は既に老人化しているらしい。(笑)

 

 さてついでに低い方も試してみた。低い方は100hzは聞こえたが、50hzは何も聞こえない。どうやらワイドレンジのスピーカーは我が家にはやはり必要ありませんな。(笑)こうやって聴力検査してみたところ、私の耳は大して衰えてない。有難や、これで当分音楽が楽しめそうです。

 

 ところで私と違って姉は最近ひどく耳が遠くなった。無論補聴器は付けてはいるのだが、それでも他人様の話が聞き取り辛いらしい。皆さんご存じのように補聴器は人間の耳と違って周囲の音も拾ってしまうから、どうしても聞き辛くなる。姉はエステの仕事をしているが脱毛器を長年使用していた関係でこうなってしまったという。とは言え仕事を手伝っている次女は難聴になっていないから、体質も有るのだろう。

 

 難聴はある意味視力が悪くなってくるよりたちが悪い。それは人とのコミュニケーションに齟齬を来すからである。そうすると本人も周りの人も話すのが面倒になり、話題に入って行けなくなる。老人の場合、人との関係が疎遠になるとどうしても認知症になりやすくなる。私は姉がそうならないかと心配している。だから姉に聞こえたふりをしないで何度でも訊き返せと言っている。聞こえたふりをして頓珍漢な応対をするより、訊き返して意思の疎通を図る方が増しである。

 

 まあ私みたいに日頃大音量で音楽を聴いている者が難聴にならないで、姉のように静かな環境で仕事をしている者が難聴になるのだから世の中は皮肉である。まあ、訓練か何かで聴力を取り戻す手段が有ればいいのだが・・・。 ともあれ、たまには耳を安めるのも大事かなと思うこの頃です。