Yさんから新しいSP針を作ったので、持って行って聞いてみないかと言われたので、早速家でかけてみた。以前作って戴いたSP針も決して悪い出来では無かったのだが、ウェスタンの9Aに比べると些か力感に欠けた。まあ、針ノイズは9Aより少なかったし、針圧もずっと少なくて済むので、これはこれで使い道が有ると思っていた。
ところが今日借りてきたカートリッジは凄い。出力電圧も高いし、その分力感も有る。9Aに優るとも劣らない。針先ノイズはこちらが少ないし、針も新しいせいか、歪みがほとんど無い。どうもこれはFさんから戴いたブチルゴムのダンパーによる効果大だという。更に従来の空芯コイルを止め、また鉄芯入りコイルに戻したのが良かったとの事。
う~ん、こりゃあ悪いけど、この間作って貰ったのとは雲泥の差じゃ。もうあんな針は使う気にならんよ~ん。(コラー!)だって本当にこっちの針は凄いんだもん。ただ余りにゲインがありすぎて、アンプのボリュームを絞りきっても結構な音量が出る。少し使いづらい面も有るので、アンプのゲインを一段落とす必要が有るかも知れない。
ともかく余りの迫力に夜はちょっと近所迷惑になるかも? 何せフィールドスピーカーの音は通るので、かなり外に抜けているのではないか。こりゃあSP盤をかけるのは昼間に限定しなくては。(笑)
針が良くなって熟々思うのはやはりSP盤はリアルな音がすると言う事だ。本当に楽器の音がする。もうSP盤を何曲か聴いた後では、LPなんぞ水っぽくて聴けたものでは無い。況んやCDにおいておやである。もうこれだけ存在感の有る音を聴けば、ステレオだのモノだの関係ない。ただ良い音、良い演奏が眼前に再現されるだけで有る。
でもオーディオマニアと称す人の中にはこれが分かんない人がいるんだよねえ。ま、いいか。オイラはオイラでアナログ・レコードを楽しめればいいんだから。