さて翌日の登山だが、ロープウェイが動いてくれなければお話にならない。それにも増して心配なのは駐車場に車を駐められるかである。昨日の具合では余程早く出発しないと、駐車場の空きは有りそうも無い。だがホテルの朝食は朝8時。せめて7時にして貰えないですかねえ。(笑)だが、そうは言っても山小屋じゃないから、こちらの思惑通りには行かない。まあ、出発時刻の遅くなるのは観念して、朝食のバイキング料理をお腹一杯食べた。(笑)
チェックアウト時にフロントのお姉さんに尋ねたら、ネットで調べてくれて、ロープウェイは8時15分から動いているとの事。そうなれば後は駐車の問題だけだ。一路ロープウェイ駅を目指す。だが予想したとおり、駐車場は何処も満杯で係員に下の駐車場に行ってみて下さいと促されるばかり。そんな事言ったって、今し方下の駐車場はみんな見てきて何処もいっぱいだって事は分かってるんだから、今更戻れないよ~ん。それにうちのメンバーは全てロートル。虚弱体質なんだから、そんなに下から登れないよ。
兎に角車を何処かに駐めない事には話にならない。ロープウェイ駅の更に上まで車を走らせ、上の駐車場に行ってみるが、やはり駄目。途中、道路端のあちこちに強引に駐めている車も少なくなかった。駐車させないようにコーンが置いてあったり、駐車禁止の札が貼られている箇所もある。うーむ、万事休すか? その時目に飛込んできたのが森の中から続いている登山道みたいな道。ここだ、ここにすべえ。幸い駐車禁止の看板もコーンも置いてない。強引に車を突っ込む。オイラの車は4駆だから、こういう滑りやすい所に入っても、何とか出てこられるだろう。
無事に車を駐められたので、一同支度をして駅へ。切符を買い、やっとロープウェイに乗れた。(笑)平日でこんな有様だから、土、日だったらどうなっている? そんな事を考えるとゾッとした。那須って所は休日になんておいそれとこれない場所である事がよく分かった。(笑)
漸くロープウェイに乗れました。(笑)
出発です。今日は昨日より更にお天気が良く、雲一つ無い快晴です。
ロープウェイ駅を振り返る。後ろの山は那須連山の一つ、朝日岳。
朝日岳アップ。本来ならこの山も登るといいんだろうけど、老人登山隊の我々はパスです。
本日登る茶臼岳です。ここから少しずつ急登になってくる。
途中の大岩と呼ばれる地点まで来ました。余り山に登った事の無い人にはキツそう。
巨岩が増えてきました。
頂上が見えてきました。後もう少し。この辺りは周囲の眺望抜群です。
おお、もうほんのそこが頂上のようだ。
頂上には社が祀られていた。
日光方面の山々がよく見えます。
最高の眺めです。那須の山々が見えます。
那須岳の最高峰、三本槍岳が見える。
峰の茶屋跡の避難小屋。本来ならここへ下り、牛首を回って駅に戻るはずだったのだが、地図を車に忘れて来たため、間違って登山したコースと同じ所を下りてしまった。茶臼岳西面から噴煙を上げる姿が拝めるとの事だったので、勿体なかった。しかし、今日は2日目。帰りの時間の事を考えると、結果的にはこの方が良かったかも?
茶臼岳頂上を頂上火口反対側から望む。
頂上火口。
見上げると、上の石が落ちてくるのじゃないかという気持ちに襲われる。(余計な事するでない、アホ!)
間違えて牛首の方を回って来なかったので、些か悔いが残る。そこでMさんと分岐からそちらへ少し行ってみる事にした。こちらも中々の急斜面だ。
今にして思えば、このもう少し先まで行けば、噴煙を上げる茶臼岳が拝めたかも知れないが、後の祭りである。
さて無事に下山して帰りのロープウェイに乗り、我が家を目指す。途中福島の道の駅「きらら289」という所に寄って汗を流す。この道の駅に風呂が併設されているのは有り難かった。そして更に田子倉ダムにも寄る。その人造湖、田子倉湖は以前登った新潟、福島国境の山、浅草岳から眺めた湖である。ここの湖を紅葉の時期、いつか遊覧船で巡ってみたいものだ。
田子倉湖と遊覧船
ダムの先には南会津の山々が広がる。
グネグネ道の六十里越を果たし、帰宅したのは午後6時半だった。初日に強風でロープウェイが止まるなど、ハプニングが有ったが、とにもかくにも二日間好天に恵まれて、那須観光を満喫しました。でもこんな混む所へはそう来られませんね。(笑)