すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

八海山登山(長いですぅ〜。)

 八海山へ12年ぶりに行ってきた。エー、八海山と言うとお酒の方も全国的に有名で山は登らなくてもお酒を飲んだことの有る方は多勢いらっしゃるのでは?
さて前回は阿寺山からの方から登ったから、ロープウェイの方から登ったのは13年ぶりとなる。もうすっかりどんなだったか忘れてしまった。幸いお天気は良さそうで、Uさん、Mさん親子、私の4人の一行はルンルン気分で朝6時に自宅を出発。


朝靄に浮かぶ八海山。頂上八峰(やつみね)のギザギザが凄い。

 現地到着は7時半。ロープウェイの始発は8時だから少なくとも20分前にはと思って早く来たつもりだったが、もうロープウェイを待つ人は長蛇の列。

八海山ロープウェイ。駐車場にそれほど車は無いようだが、反対側の
登山者が駐める所には早朝にも拘わらずもう結構駐まっていた。

うわー、もうこんなに並んでいる。始発に乗れるかな?

 辛くも始発のロープウェイに乗って登って行く時周りの景色を見たが、もうすっかり紅葉している。こりゃあ楽しみだべ。ゴンドラは80人乗りで7分程で4合目の降り場に着く。ここから登山に行かない人は展望台に行ったり、辺りのベンチに腰掛けたりしてゆっくりと紅葉見物をするのだろうが、こちとらそうもしていられません。健脚、弱脚取り混ざっていますので、時間に余裕を見て早めに出なければならない。

まずは4合目の遙拝場で登山の無事を祈っていざ出発じゃー!
丸っきり逆光なので斜めからの写真ですんまへん。

4合目から少し登って行くと八海山の全貌が見える地点に出た。まだ朝の光が弱いのか、お山も紅葉もイマイチパッとしないが、天気はどんな風に変わるか分からないので、一応写真に収めて保険を掛けておく。
30分歩いて5分休憩のペースで歩く。最初の休憩までは良かったが、やがて急登になるにつれて、Mさんの足取りが怪しくなる。ほーれ見い。だから日頃から我が輩が鍛えておくように言ったじゃないか。そこんところよく分かっとるのかね、アーン。でも実はオイラも昔のようにスイスイとは行かなくなってきてるんだよ〜ん。日頃の運動不足は他人様のことばかりじゃないね。

うーん、もうちょっと青空が欲しいんだが・・・・。

イマイチ青空が少ないのと陽光が足りないのとで紅葉が冴えない。オイラは後続を待ちながらひたすら写真を撮る。

紅葉した木々の間から遠くの山並みが見える。
えーとあの山は何だっぺ?

 八海山は修験道の霊山で昔は女性は6合目までしか行けなかったそうな。その6合目に今は女人堂が建っている。

女人堂もう少しの標識。さっきからこの標識は出てきているのだが
一向に女人堂は見えてこない。詐欺だべー。なおこの場所は清水が
湧き出ていて石碑も有る。近くには胎内くぐりも有ったのだが、
またもや立ち寄るのを忘れてしまった。

女人堂が見えてきた。相変わらず山側は雲が多くて空の色は冴えない。

女人堂前のベンチで休憩する。左手に八海山薬師岳の一部が見える。

 女人堂を過ぎると道は一段と急登になる。ここでUさんも遅れ始める。今日の目的地9合目の千本檜小屋までは2時間程の行程なのだが、ドッコイショと足を上げなければならない所が多く、Mさん、Uさんとも悪戦苦闘だ。

折角の紅葉。「光を、もっと光を!」

長い急登を過ぎ、漸く薬師岳近くの長い鎖場の登場となる。
鎖は長いが、傾斜はさほどでないし、足の掛け場が随所に有るので
大した事はない。でも後で腕が筋肉痛を起こすかもよ。

ハイ、着きました。薬師岳山頂。ちなみにここと入道岳(八海山最高点)
は八峰には入れません。八海山は信仰の山らしく、ピークごとに必ず祠と銅像が祀ってある。

薬師岳からの地蔵岳と千本檜小屋。相変わらずの逆光と曇天ですみません。

 さて漸く本日の目的地千本檜小屋に着きました。ここは以前の小屋主の息子さんが後を継がれて元気にやってくれてます。時折小屋の前に出ては法螺貝を吹いて登山者を励ましてくれます。
なかなかUさん、Mさんが到着しないので、Mさんの息子さんと心配しながら到着を待ちましたが、10分程遅れて無事到着。八峰にチャレンジするかどうか尋ねると、二人とも即座に拒否。(笑) 折角ここ迄来たのに勿体ないからMさんの息子さんと私の二人だけで八峰最初の地蔵岳と不動岳に登ることにしました。後は釈迦岳に行くまで迂回路はないので、時間が掛かるから今回はパス。まあここ迄でも十分楽しめました。

千本檜小屋からの山々。左の大きな山が越後駒ヶ岳、右手の丸っこい山が中の岳。間に僅かにとんがって見えるのが荒沢岳。これを称して裏越後三山。

八海山八峰図(昭文社刊 「越後三山」地図による)

地蔵岳。ここを登るの?まさか。正面脇の所の鎖場から登ります。

地蔵岳からの千本檜小屋と薬師岳

不動岳頂上。

八峰次のピーク七曜岳。だがここで急速にガスが掛かり始める。その後も八峰は雲がかかったままだった。下界は晴天なのに・・・。
これだから山の天気はわからん。八峰を通った人はさぞ残念だったろう。

 八峰は鎖場の連続でさぞ怖いと思われがちだが、通過した経験から言うとさほどではない。オイラは高所恐怖症だが、一度覚悟を決めればこの程度の鎖場はどうってことはない。それは岩場がしっかりしており、足がかりも有るからだ。同じ鎖場でも戸隠山は足がかりが無く手強かった。また西穂高岳などはガレている上に、浮き石なども多く、更に余り鎖も張られていないので、こちらの方がよほど怖い。

 さて一同お昼を食べて下山へ向かう。皮肉なことに帰る時になって漸く光が差してきた。それにしても今日は登山客が多かった。知り合いにも会いました。山ガールも元ガールも多かったなあ。あの人達も八峰に向かったのだろうか?それはともかく、ハイ、これからは写真だけをどうぞ。下山後は六日町の三国の湯(さくりのゆ)に入って汗を流しました。

地蔵岳と千本檜小屋。今度は逆光ではないので午前中とは随分違います。
頂上には人の姿も。

ナナカマドの実

行者さん?法螺貝を吹いてくれました。

帰りは行きと全然違います。漸く光が戻ってきました。

草紅葉


薬師岳と紅葉

帰りにちゃっかりUさんと胎内くぐりをしました

真っ赤だー!

紅葉と八海山。行きの写真と比べて下さい。

でも八峰は雲が掛かったままだった。


4合目展望台付近はまさしく錦繍です。