すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

劫(こう)

 昔碁を覚え始めた頃このコウという意味がわからなかった。勿論碁としてのコウのルールは知っている。しかしコウその物の意味がわからなかったのだ。ちなみに碁のコウは下の動画のように一子(もく)の取った取られたを繰り返すものである。

またウィキペディアでは劫についてはこのように解説してある。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%AB

しかし昔はインターネットは無かったから調べようが無かった。じゃあ、辞書で調べたらどうかって?そこまでする気は無かったのである。(ノメシコキ〜)だがある時落語の本を読んでいたら一気に解決した。それはお馴染みの「寿限無」である。「寿限無寿限無、五劫の擦り切れ・・・・・・」何とここであの劫が出て来た。この落語における解説は千年に一度天人が天下ってその衣で巌を一撫でする。で、その擦れで岩が無くなってしまうまでの年月を「劫」と言うんだそうな。(どっちかつーと岩より衣の方が先にぼろぼろになってしまうと思うんだけど・・・・)
その5倍の年月、それが「五劫」であるから気の遠くなるような年月である。という訳で碁に置けるコウも着手禁止のルールを設けなければ、永遠に繰り返してしまう所から名付けられたようだ。
 しかし落語という奴は中々ためになりますなあ。元々落語はお寺の(浄土真宗だったっけ?)お坊さん達が大衆にわかりやすく仏教の教えを広めるために始めた「節談説教」が元になっているんだそうな。道理で落語にはこのての噺が良く出てくる。
 かねてから疑問に思っていた事が解決するとすっきりする。今日は身の回りと全然関係ない話になってしまい申し訳ありませんが、何事もわからない事がわかると楽しいと言う事で、ハイ。え、知らない方が良かったと言う事もあるですって?ご尤も。