朝、昨日のキノコ採りイベントに参加しなかったＵさんがやって来てキノコ採りに行こうという。実はＵさんは所属する山の会の登山でキノコ採りに参加出来なかったのだ。心優しいすかんぴんおじさんは不憫に思い、Ｕさんをキノコ採りに連れて行ってあげる事にした。これで連チャンとなる。天気がいいので実は私も行きたかったのだ。何せ昨日は採ったり、他人の面倒を見たりで落ち着いてキノコを採れなかった。おまけに良いキノコは全部参加者にあげた。どうも欲求不満である。しかし二日続けて遠くへ行くのも何だし、手近の場所、お馴染みの谷根（たんね）に決定。
さて目的地についてさい先良くナラタケ発見。だが昨日同様その後がいけません。さっぱり採れない。ヒラタケ、ムキタケの気もない。しかし漸くひからびちゃあいるがスギタケかヌメリスギタケと思われるキノコ発見。大分ひからびているので食えるかどうか判らないけど、まあ水に戻せば何とかなるだろ。（干しシイタケじゃ有るまいし）高いところには有ったがお誂え向きに倒木が丁度横に掛かっていて、これに足を掛ければ難なく高い所のキノコも採れる。スギタケかも知れないけれど後でＨ先生に判定して貰う事にして取り敢えずＧＥＴ。この株の他幾つもの株が有った。だがいずれもひからびているのが惜しい。
キノコの種類はハッキリとはわからないが、取り敢えず採る事に。
さてその後あちこち彷徨えど僅かのクリタケ、ナラタケを発見しただけで戦果は挙がらない。だが遂に発見。以前ヌメリスギタケを発見した所よりそう遠くない所の立ち枯れの木に生えていた。たぶんヌメリスギタケかヌメリスギタケモドキではないかと希望的推測をしつつ採る事に。だが手が届かない。一旦車に戻り例の秘密兵器を持ってくる。これなら十分届きます。いや〜、やはり作った甲斐がありましたなあ。全部採った後でＵさんが
「あっちの木にキノコみたいな物が見えるけど錯覚かな？木の葉っぱのような気もするけど・・・・・」
と言うので
「いや、近くへ寄ってみなけりゃ判らんよ。兎に角行ってみよう。」
行ってみるとこの前ヌメリスギタケを発見した倒木の近くで、立ち枯れの木にびっしりと生えていた。しかも今度は全然ひからびていなくて一番状態がいい。ここでも秘密兵器が活躍。しっかり全部採る。後はこれがスギタケやスギタケモドキでない事を祈るばかりだ。もうめぼしいキノコは無かったので場所を変える事にした。幸いまだお昼までには時間があった。途中で食料を調達して目的地へ着く。ここはこの前Ｍさん親子と採りに来た場所だ。
折角来たのだから少しはヒラタケやムキタケの顔を拝みたいと思ったが、木が全体に若いためか全然出てる気配が無い。あちこち藪の中を歩いて見つからないので諦め掛けた時遂におナメコ様を発見。切り株の上に出ていました。
僅かばかりのナメコでしたが戦意を奮い立たせるには十分でした。
さてこうなるともっと採りたくなるのがキノハンターの性。せめてもう一株とばかりあちこち探す。藪の中を彷徨い、方角もよく分からなくなってきた頃漸く二株目を発見。何とかここへ来た甲斐があったと思う間もなくその隣の倒木にびっしりとナメコが生えているのを発見。やったべー。大ホームラン。9回裏ツーアウトから代打満塁逆転サヨナラホームランを打った心境だ。やはりこの森はキノコが出ると踏んだ私の目に狂いは無かった。いやあよくぞお出ましになってくれました。これで昨日のリベンジは成りました。やっぱりキノコ採りは止められませんな。
おおー、やったべー！おナメコ様のおなりー。
でもこの場所覚えていられるかどうか分からん。
帰ってＨ先生に谷根で採ったキノコのの同定を御願いした所、キノコはヌメリスギタケモドキと判明。こちらもビッグヒットだー。こりゃあ笑いが止まらん。益々キノコ採りに燃えるすかんぴんでした。
