Kさんは毎年洋梨を買い付けに行って私に少なからずお裾分けしてくれる。で、今年も例外なく戴いた。ま、キノコとトレードしているようなもんですな。
「おう、今年も忘れずに持って来おったか。よしよし、その心掛けを忘れるでないぞ。」
「なにを!君ン所はどうせろくなもん食っていないだろうと思って我家が救済の手をさしのべているというのに感謝の気持ちが足らん。ええい、頭が高い!」
といつもの応酬があって早速試食。
「あ、これル・レクチェか?ところでル・レクチェとラフランスはどう違うんだ?」
と私。
「そんなの知らん。多分リンゴの種類か何かと同じで洋梨の種類なんだろ。」
誠に明快なお答え。まあ食べる方としてはどっちでも構わないんだけどね。大体違いが判るような舌の持ち主ではありまへん。Yさんにもやっといてくれと言われたらそのYさんがKさんにキノコを持ってやって来た。早速トレード成立。Yさんは仲輭と山へ行って来たとの事。その時に採ったらしい。
さてル・レクチェのお味だが新鮮で美味しい。よく腐る寸前が甘みが出て美味しいし、そうなるまでに部屋に置いておくと香りが充満していい、なんて話を聞くが、私は忘れっぽいから多分完全に腐らせるクチだろう。とっとと食べた方が良さそうだ。
洋梨を食べたら今度は日本の梨も食べたくなってきたな。Kさん、この次遊びに来る時はそういう訳でよろしく。あ、出来れば20世紀あたりで。(日本の物は種類が分かるんです)