すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

原発の見学

 町内で希望者を募って原発の見学へ行った。東電が少しでも原発を理解してもらうためのサービスなのだが、まだ原発を見た事のない私にとっては有り難い。まあミーハー的な部分も有るのだが科学の粋を集めた技術も見てみたいとの思いもあった。

 原発の敷地はビッグスワンアルビレックス新潟のホーム球場)の約500倍有ると言うからとてつもない広さだ。そこで津波に備えた堤防や電源を喪失した場合の電源車や消火用のポンプ車などを見る。また実際に原子炉建屋に入って使用済み燃料ボープールや原子炉格納容器など(蓋をされた物を上から俯瞰するだけだが)を実際に見るとスケールの大きさが分る。また中央制御室などハイテクになっていて改めて原発の凄さを感じる。

 ただ此処まで金を掛けなければ原発の安全を得られないかと思うと原発はやはり採算がわ合わないのではないかと思う。国の補助金や様々な特典で黒字化しているのであってそれらは皆私達の血税から出ている。もし原発に支出している補助金やら特典やら、或いは原発立地地域に出している交付金などを合計したらとてつもない金額になるのではないか?それらを自然エネルギー普及の補助金に使ったら容易に普及するのではないか?加えて発送電分離なども導入したら益々普及に拍車が掛かるだろう。一方原発は此処まで金を掛けても絶対に安全とは言えないし、放射性廃棄物の問題もある。どちらのエネルギーを選択したら良いかは自明の理だ。

 だが我が柏粼市のように原発に依存した自治体の経済の落ち込みは尋常ではない。そこで厳しい安全審査を(基準が曖昧なのは困るが)通った物だけを期限付きで再稼働してはどうかと思う。原発に投資した金もそうそう無駄に出来る物ではない。また自然エネルギーも一気には普及しないのだから、原発を5年なり10年動かしている間に徐々に増やすのだ。東電もその間に黒字化して貰って少しでも福島の被災者に賠償して貰わなければ困る。政府に求めるのは無し崩し的に原発を再稼働させるのではなく、将来自然エネルギーにハッキリと方向転換させるビジョンを持ってエネルギー政策を進めて欲しい事である。あと東電は誤魔化し体質やケチケチ体質を改めなければなるまい。今迄散々ウソをついてきた事を反省しなければ。また今度の福島の汚染水問題でも分るように最初に金を掛けておけば問題なかった物をケチった為に反って金を掛けねばならなくなったことなど大いに反省せねばなるまい。

 電力会社の様に公共的な使命を帯びた企業が徒に利益追求のみに走っていい訳があるまい。国民の幸せを願いその結果利益が生まれると言うのが理想であろう。今一度社会的企業とは何かの理念に立って東電には原発を運転して欲しい物だ。