近くのスーパーが今月限りで閉店することになった。このスーパーはここに出店してから何十年も営業してきて、私も利用していたから、いささか残念だ、このスーパーが出来た当時は、近くにはもう1件しかなく、私はそちらを利用していたのだが、このスーパーが出来ると閉店に追い込まれた。しかし今度はこのスーパーが閉店に追い込まれることになった。皮肉なものである。無理もない。近年はこの地区の近くに4件もスーパーが有るのである。消費者数が増えない限り、どこかの店がはやらなくなるのは自明の理だ。
それにしても弱肉強食とは言え厳しいものがある。一方私たち消費者にとっても、近くのお店の閉店は困る。今後はもっと離れたお店に行かなければならない。歩いてはとても無理で、いちいち車を出さなければならない。まあ、今迄も車を使っていたんだけどね。でもそれがちょっと遠くなっても、何か面倒に感じるのです。
考えてみるとスーパーなどの大店舗は昔から有った近所のお店を閉店に追い込むが、自店が採算が取れなければあっさり引き揚げる。結果買い物弱者が発生する。車を持たない、運転できない高齢者は買い物に行けない。お高い宅配サービスに頼らねばならない。こうしてみると昔ながらのお店の方が有る面では良かったのかもしれない。何よりも売る側と買う側のコミュニケーションがあった。万引きなんてする人間もいない。消費者の都合も考えず、勝手に出店して勝手に引き揚げるようなことはない。好きな時間に歩いても買い物に行ける。便利な世の中になったと思っていたのが、実は不便な世の中になったのかも知れない。
