すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

スティール・パン

 トリニダード・トバコのスティール・パンのオーケストラ“EXODUS”のコンサートを聴きに町内のM崎さんと行ってきた。スティール・パンは元々ドラム缶が発祥の楽器で、丁度たたく面が中華鍋のような形をしていて、随所にくぼみが付けられている。このため音階を持つことの出来る打楽器になっている。これをマレットでたたいて音を出す訳だが、音色はエレクトーンを聴いているような感じだった。
 音の高低はドラム缶の筒の長さによって決まるようで。しかも低くなるにつれてドラム缶の数が増えるのは面白い。

 演奏は日本の曲やクラシックの曲なども取り入れて中々幅広いし、日本語で曲紹介をしてくれるので中々サービス精神旺盛だ。「男はつらいよ」のテーマソングも披露し、寅さんのまねをするなど、茶目っ気の有る所も明るいカリブの国のお国柄ならではだ。会場は満員で聴衆も大いに満足したようだった。私もスティール・パンの演奏は初めて聴いたので、正直驚いた。20世紀最後のアコースティック楽器と言われるスティール・パンはトリニダード・トバコで生まれ、200を超えるバンドを有るそうな。太陽が燦々と降り注ぐ中米の国ならではの楽器と言えよう。しかもこれは彼らの下、自然に発生すべくして生まれた楽器なのだ。今回図らずも彼らの演奏を聴くことが出来たのは貴重な体験と言えよう。