怪我をして医者へ行くのはもう30年ぶりくらいになろうか。そう言えば怪我する時は不思議と休日だなあ。（笑）30年前は当然仕事をしていたので病院へ行くのが大変だった。まず朝に順番を取り、自分の番が回ってくる間に仕事をしてくる。しかし仕事先でこちらの都合の良いように、時間内に終わってくれれば良いが、いつもそう上手くは行かない。しかも仕事が長引いた時に限って早く順番が回ってきてしまって
「すかんぴんさん、もう終わりましたよ」
なんて言われてしまう。じゃあ、しょうがないから仕事をするのを我慢して待っていると今度は一向に順番が回ってこなかったものだ。
サラリーマンなら代わりの人もいるだろうし、上司に訳を言えば病院くらい通わせてくれるだろう。しかし自営業者のピンチ・ヒッターはいない。特に怪我した直後毎日化膿止めの点滴に通い、1時間以上も潰れるのが参った。仕事のやりくりが容易ではなかったからだ。その時は左手薬指を潰して左腕を吊っていたので、ほとんど車の運転も仕事も右手1本でやっていた。肉体労働でこれをやっていたのだから、お客さんの方が呆れてしまっていた。（笑）
今から考えると若いからやれたのかも知れぬ。いや仕事をしなければ無収入になるし、お客さんを失うから、やらなければと言う責任感でやっていたのだろう。こんな風に仕事をしている時はいつも綱渡りだった。その点今は無職老人、幾らでも時間は有るから安心して病院へ通えまっせ。そしてどんなに待たされようと平気の平左だ。だってその間にオイラ好きな漫画本読んでるモーン。
余り医者と縁のなっかった私だが歳を取ると否応なく縁が深くなる。困ったものだ。（笑）ま、そうでもならないと棺桶と縁遠くなっていつまでも老醜をさらしかねないので、これでいいのかも？しかし怪我すりゃ痛いし、治療費も出て行く訳だから、やっぱり30年に一度がいい？次は幾つの時か？あ、もう死んどるな。（笑）
