将棋の藤井聡太4段の連勝で連日マスコミが騒がしいが、プロに成り立てでの新記録は凄い。連勝記録というと相撲の双葉山の69連勝有り、巨人の9連覇ありと色々あるが、いずれにしても勝負事の世界でレ属して勝ち続けるのは中々大変なことである。相手があるのだから。相手だって負けようとして負けたのではない。勝とうと思って負けたのだ。だから故塚田名誉十段の「勝つ事はエライ事だ」の名言が良く分かるのだ。
しかし本当にプロは凄い。良くあれだけの時間考えていられるのだから。昔は順位戦などは今より持ち時間が長く10時間制だった。だから1手に半日考えていた棋士なんてざらにあった。まあ将棋の手だけ考えていたかどうかは分からないが、ともかくそれだけの時間考えられる体力が凄い。
余談だが私は嘗て将棋大会で優勝した事がある。と言ってもＣクラスでまだ有段者のクラスではなかったが、後にも先にも優勝や1位になったのは半生を通じてこれしか無い。その時僅か5番しか指さなかったのに帰宅してから酷く疲れた覚えが有る。それも運動やな何かをやった後の心地よい疲れでは無い。なにか身体の中から疲れたような余り気持ちのいい疲れ方では無かった。それなのにその夜は編に頭が冴えて眠れなかったのを覚えている。
プロは生活がかかっているから毎回毎回神経をすり減らして戦っている。よく脳味噌が絶えられるものだと思うが、子供の頃からやっているから考える事に慣れているのかも知れない。ともあれ明日は藤井4段の30連勝が掛かった一番。相手もホープの佐々木5段。どちらが勝ってもいいが名勝負を期待したい。今じゃもはや趣味が将棋とは言えない私ですが、久々に藤井4段の連勝記録でまた将棋をやってみる気になりました。
