毎年初秋に採りに行くのがハナイグチだ。昨年は9月10日に妙高笹ヶ峰に行っているので、今年もUさんと一緒に出かけた。昨年は最初に廻った所がさっぱりで、夢見平の方へ廻ったらそこそこ採れたが、時間が余り残っていなかったので、じっくり採れなかったのが残念だった。
そこで今年は最初から夢見平のコースを廻る事にした。さあ、いっぺこと採るぞー!幾ら採ってもいいように車のトランクにコンテナと段ボールの箱を用意した。(それを取らぬ狸の皮算用って言うんだよ)
山に雲がかかっているようなのでいささか天気の心配をしたが、現地へ着いたら良い天気だった。さあ、これで後顧の憂いなく茸を採れるぞー!(またまたー、見つけもしないうちから・・・)
「神道の関」をくぐっていざ出発じゃー!
乙見湖はダムの工事で春からずっと水を干してある。
しかし周辺の山が今日は綺麗だ。
妙高山の外輪山、三田原山もよく見える。しかしこんなに
よく見えていたお山もお昼頃には雲がかかってしまう。
全く山の天気は分からない。
出発してから気がついた事は目に付くキノコが少ない事だ。昨年は道沿いに沢山毒キノコでも何でも生えていたのだが、今年はツルタケやオキナクサハツがちらほら有る程度で、張り合いがない。さては来るのがちょっと早過ぎたか?9月に入って雨もあったし、比較的涼しい日もあって期待したのだが、どうやら駄目みたい。ガックリである。
天狗の涙川と言う地点に来たが、今もってハナイグチは見つからない。
これじゃあ「すかんぴんの涙川」だあ。
それでも途中で遂にUさんが最初の1本を発見。これで漸く探す元気が出た。あちこち繁みに踏み込んで探すのだが・・・・。
ハナイグチ発見第1号。やっぱりちゃんと有ったよね。
でもその後がいけません・・・。
1号を発見した物のその後は丸っきり坊主。うー、こんな筈じゃなかったのに・・・。車のコンテナが泣いている〜。しょうがないから昨年そこそこ採った地点へ急ぐ。あそこなら、少しは期待に応えてくれるはずだ。(その”筈”ってのが当てになんないんだよね)ふふふ、我が記憶に間違いはござんせんよ。ちゃんと有りました。ここで20本ほど採る。さあ、これから篭を一杯にしてくれん。
しかしこちらの思惑とは裏腹に、その後はおキノコ様はちっとも顔を見せてくれない。こうなったら夢見平の地点が最後の頼みの綱だ。去年はあそこで採った覚えが有る。
しかし夢見平のポイントはちっとも出てなくて敢えなく玉砕しました。
ここで駄目ならたぶん後の地点も駄目。昨年でさえ無かったんだから・・。結局夢見平のコースを1周して採ったハナイグチ、大小取り混ぜ20数本。アチャー、コンテナどころか篭一杯にもならん。諦めきれないオイラは別のポイントへ行って見るが、有るはずもなく、虚しく引き揚げるのでした。大山鳴動してなんとやらですなあ。
しょうがないから花でも撮って行くか。夢見平にはこの花が沢山
咲いていました。でも名前がわかんないだよね。
Uさん曰く
「そもそもすかんぴんさんがコンテナなんて用意して行くから採れないんだよ。山の神様に自然の幸を恵んで貰うと言うもっと謙虚な気持ちが有れば、きっとそこそこ採れるんだよ。それを根こそぎ採ってこようなんて不埒な考えを起こすから・・・。」
ハハー、耳の痛いお言葉で・・・。クッソー、この次の三連休でリベンジを果たしてくれん。(ちっとも懲りてないのね。駄目だこりゃあ)