我が愛車スズキのＳＸ４セダンをオークションにかけるべく、私としては珍しく車を洗ったり、掃除したりした。写真をある程度撮ってネットに載せようとしていた所、Ｍさんがやって来て、そんな安値で売らなくて良いという。中古車店で車を買おうとしたら、１０万円以下の車なんて無いんだから、もっと高値を付けろと宣う。
私としては傷も結構有るんだから、１０万円程度で売れれば御の字と思っていたのだが、Ｍさんは強気だ。まあ、私も高く売れればそれに越したことは無い。結局一応１６万円という希望価格にした。これに仲介業者の手数料が２万円ほど上乗せされ、買う側には１８万円の提示となる。
さてＭさんが帰った後、今度はＫさんがやって来た。先程の希望売価の話しをすると
「エー、そんなに高くは売れないだろう。折角ネットに載せるのに、売れなきゃ困るじゃ無いか。全くあの意男は余計な入れ知恵をしおって･･･。」
「あ、そう？ まあ、オレも流石にその値段では無理だと思うんだけどね」
と私はあっちへ付いたり、こっちへ付いたり忙しい。まあ、いずれにしてもあと２週間くらいでネットで売れるとは思えない。結局二束三文の値で買い取り業者の手に落ちるのだろう。それでもしょうがないと思ってはいるのだが、人間の欲に切りは無いから、やっぱり少しでも高く売れて欲しいのは性（さが）と言うものか。
