すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

浪曲のテープ

 ○桐さんがオークションでこれ売ってと持って来た中に浪曲のテープがあった。亡きオヤジさんが聞いていたらしい。見るとこれはまだ私が若かりし頃、テレビで盛んに宣伝していた物では無いか。これはいい。私が浪曲が好きだと言ったら、○桐さんは私の趣味の広さに驚いたのか、

「すかんぴんさんが浪曲が好きだとは思わなかった」

と言われた。そうじゃよ。ふふふ、拙者は守備範囲が広いのだ。特に話芸には関心が有って、落語、浪曲、講談と好きで長年聴いておるし、落語のレコードもかなり有る。

 

 浪曲の良かった時代はやはりラジオ時代で有ろう。ラジオを通じて全国に浪曲が配信された。娯楽の少ない時代で有るし、わざわざ寄席に足を運ばなくても聞けるのだから、大いに聞かれたに違いない。従ってあの頃の名人の物を聞くのが面白い。

 

 先代の広沢虎三、先代の玉川勝太郎三門博、寿々木米若、春日井梅鶯、相模太郎他がテープに収納されている。先代の広沢虎三などはSPレコードでも少し持っているが、やはり当時はラジオ以外ではレコードで聞くしかなかったから、レコードでも人気浪曲師だったのである。ただ惜しむらくは私の好きな初代京山幸枝若が無かった事である。「会津小鉄」「河内十人斬り」聞きたかったなあ。

 

 私が浪曲を好きな訳は何も浪曲師が好きなだけでは無い。後ろで三味線で調子をとっている曲師がまたいい。これを聴いているだけでも楽しくなってくる。この曲師は果たして今十分に後進の育成が進んでいるのか気になるところではある。浪曲師以上に貴重な存在だ。

 

 てな訳で若い頃冬の間仕事をしながら聞いた浪曲がまた聞ける。嬉しい。どうやら○桐さんのオヤジさんとは彼が生きていればウマが合っただろう。はい、今晩から早速聴きまっせ。因みにお値段ですが○桐さんは2,000円で譲ってくれました。えへへ、超お買い得ですぅ。散々聴いてからネットで売っても損はしないもんね。本日は私にとって大安吉日でした。

 

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これだけ有ればたっぷり聴けるぞ~。