これまで使ってきたロースターの裏側のヒーターが駄目になったので、思い切って買い換える事にした。このロースターは両面にヒーターがあるので、焼く物をひっくり返さなくて良いのだが、最近は裏側のヒーターが駄目になったから、途中でひっくり返さなくてなならなくなった。当然その分焼く時間は長くなる。
焼く時間は長くともひっくり返せば使える訳だから、勿体ないではないかと思う人もいるかも知れないが、人間一旦楽を覚えると駄目ですな。ひっくり返すのも面倒だし、ひっくり返す時魚が崩れたりする事があるので、それもまた嫌なのである。
まあヒーターが片面しか使えなくなってから、かなり長い事我慢して使ってきたが、今のロースターを使って5年。もうぼちぼち換えてもいい頃かなと、買い換えに踏み切った。最初の象印から数えて三代目である。今回購入した物は山善というメーカーの物。2代目ロースター、即ち今迄使っていた物と同じ物である。
山善というメーカーは低価格の電気製品を作っていてくれて、我々みたいな貧乏人には有り難い存在である。私は嘗てこのメーカーの除湿器を買った事もある。んで、この電気ロースター、同じような性能でありながら、最初に買った象印の凡そ半分の価格である。耐用年数も大体同じくらいだったような･･･。
丈夫で同じような性能なら、何も大手メーカーの製品なんぞ使う必要はない。価格が半分なら耐用期間が倍に伸びたのと同じ事だ。はい、と言う訳で三流メーカーさん、私は大好きです。（笑）
そもそもウチがロースターを使わない日は無いと言って良い。毎夕食には必ずと言って焼き魚が食卓に載る。私は肉よりも自他共に求める魚党である。カラスの鳴かない日は有っても、魚の載らない日は無い。
私がこんなに魚好きになったのは子供時代に遡る。そのころ貧乏な我が家に魚を売りに来てくれたのは、小林さんという初老のおばさんだった。この方は我が家みたいに貧乏な家庭でも分け隔て無く魚を売ってくださった。そして魚の身おろしが出来なかれば、貴重な時間を割いて下ろしてくれたり、刺身が出来なければ刺身にしてくれるという親切な方だった。まあテレビドラマの「おしん」みたいな人だったのだ。
小林さんは毎日のように魚を売りに来たから、当然我が家は毎日のように魚を買う。以来私は魚好きになってしまったという訳だ、だからロースターが壊れたのでは、旨い焼き魚が食べられなくなってしまうから、ほったらかしにしてはおけなかったのだ。
はい、これでまた当分焼き物はこのロースターで大丈夫。ロースター君、これから宜しく頼んまっせ。
