すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

短気になったかなあ

 この間ヨーさんの所へ行く途中、小路通りの出口で一時停止をしていた車を発見。停まっているので、そのまま前を通り過ぎようとしたら、突然飛び出してきた。私は驚いてハンドルを右に切り、急ブレーキを踏んだ。途端に助手席に積んでいたノートパソコンが袋から飛び出して、床にしたたか打ち付けられた。

 

 そのノートパソコンはYさんから頼まれて一日がかりで直した物だ。それだけに私はカーッと来て、思わず車から降り、飛び出した車の運転をしていた女性を激しくしかりつけた。パソコンが壊れたりしていたら困るので、取り敢えず名前と電話番号を教えて貰った。相手は恐縮していたが、こちらもやや大人げなかったと思う。何も怒鳴らなくても冷静に話は出来たはずだ。この辺り私もまだまだ人間が出来てないと激しく反省した。亡きオヤジ殿もよく言っていたなあ。「青筋を立てるより筋道を立てろ」と。

 

 幸いパソコンはちゃんと動作したので、後でその女性にそのことを伝え、怒鳴った事を詫びた。恐らく私の心の中に相手が女性だから甘く見て、怒鳴っても大丈夫という卑しい気持ちが有ったから、あの様な行動に出たのだろう。恥ずかしい限りで有る。

 

 まあ、それにしてもこの間のコーさんへの絶交宣言といい、最近些か短気になったのでは無いかと思う。今日も今日とて私が夕飯を作っていると携帯に電話が入った。誰かと思えば町内のTさんだった。さてはまたパソコンのお願い事かと思ったら、案の定そうだった。

 

 何でもパソコンが起動しなくなったので何とかして貰えないかと言う。この方はもう私がずーっとパソコンの面倒を見てきた方だ。最初に頼まれた時、そのパソコンを直してやったが、もう古いからと新しいパソコンを世話してあげた。私が世話したパソコンは永久アフターサービス付きで有る。

 

 ところがそのパソコンがちょっと具合が悪くなった時、直してあげたのだが、別に新しくノートパソコンを買いたいとおっしゃる。まあ、私の世話したパソコンが不調になったので、私の世話した物は信用がならないと思ったのか、はたまたノートの方が便利と思ったのか知らないが、ご自分で買ってしまわれた。

 

 まあ、それならそうで構いませんよ。私は面倒見ずに済みますからと思っていた。ところがその後、やれ、何々のソフトが今度買ったパソコンに入ってないから入れてくれだの、これこれのファイルが作りたいから教えて欲しいだの、困った時だけ私の所へやって来るのだ。

 

 しかもそんなことを言わなければいいのに、

「手ぶらで頼みに来て申し訳ない」

と必ず本心で無い事を仰るのだ。ちょっと脱線するがこんな話を昔、新聞で読んだ事が有る。それは○○大臣という方がいて、顔見知りになった人に「キミ、今度近いうちにを奢るよ」とよく言ったそうだが、履行された試しは無かったそうな。以来彼は『キンメシ大臣」と呼ばれたのことで有る。

 

 要するに実行する気が無いのなら、言わなければいいのだ。別にこちらはそんな物を当てになんぞしていない。それをいちいち言うから癪に障る。嘗て30年以上付き合ってエンガチョにした友達がいたが、彼も同じような事をちょいちょいやっていたので、遂に仲間から見放された。憐れですな。

 

 彼は会社の役員をやっていて、我々みたいな年金暮らしとは訳が違う。彼が私の所に頼みにやって来るのは、私が只でやってあげているからで有る。しかし私が難儀して直してあげたパソコンは一顧だにせず、新しくお店からお高いパソコンを買って来て、やり方が分からなくなったり、パソコンに不具合が生じると私に頼みに来るのはお門違いという物だろう。お店の方が信用がおけると思ったのなら、そちらにお願いすれば良いだけの事だ。新品のノートパソコンを買えるくらいお金持ちなのだから。

 

 だがお店に修理に出せば高額な修理費用が掛かる事が分かっているから、私に頼みに来たのだ。私は車にぶつけられそうになった時とは違い、静かに

「買われたお店に直して戴いたら如何ですか?」

と答えると

「すかんぴんさんはソフトの方だけで、機械は駄目なんですか?」

と訊いてくる。

「機械も見ますけど、私が世話した物ならばね」

と皮肉を言うと、向こうも感づいたらしく、おとなしく引き下がりました。

 

 以前の私だったら、お人好しにも引き受けただろうが、ずるい人間にはそれなりの態度で臨まねば。きっとTさんは『すかんぴんさんは人が変わった』と思っている事だろう。でもこういう人にはビシッと言わなければならない時は言った方がいいと思うのだが・・・。それともやはり私が気が短くなったのだろうか?