すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

薪ストーブ

最近私の家の近所で新しい家がちらほら立っている。中には煙突がついた家がある。それを見るとつい羨ましくなって「ああ、俺ん家もホントはあんな風に煙突がつくはずだったんだよな」と溜息をついてしまう。実は家を建て直す前は薪ストーブを入れたくて薪ストーブの本を買ったり、各メーカーのカタログを集めたりと薪ストーブの研究に余念が無かったのである。私の少年時代はかまどや風呂は薪でたいていたので火をワサする(当地では何かをかまうとかイタズラすることをワサをするという。多分これは”悪さ”から来ているのかも知れない。またワサするともワサをこくとも言い、する人のことをワサコキと言う。)ことが大好きであった。しかし今やガスや電気の時代となったため薪を燃やすことには縁遠くなってしまった。メラメラと燃える薪の火を眺めているとなぜか心が落ち着く。だから新築したなら絶対薪ストーブを入れると決めていた。第一これ1台で家中が暖かくなるのだから嬉しい。ところが親友のKさんから横槍が入る。「Oさん、(私のこと)薪ストーブなんか入れてどうするの?Oさんみたいな物ぐさな人がストーブの手入れなんてする?第一肝心の薪は集められるの?今は体力はあってもいつまでも若くはないんだし、割るのだって大変だよ。大体蓄熱暖房機より薪ストーブの方が高くつくんだろ?」仰る通りなのであるが頑固な私は「いやもともと薪ストーブなんてものは採算で入れるものじゃないんだ。趣味なんだよ。俺、火ワサするの好きだし。それに薪を割るのだって楽しいよ。第一Kさんが金を出すわけでもあんめえし。」と絶対に譲らなかった。
 ところが設計が進んでゆくに連れてハタと困ったことになった。それは薪ストーブを置く場所がないのである。22.5疊あるリビングだからどこにも置けそうなものなのであるがどうにも上手く行かない。レコード棚を置いたり、スピーカーを置いたり、パソコンコーナーを設置したり、オーディオラックを置いたり、窓があったり、更には隣の和室とつながっているため、ストーブの行き場がない。熱を出す物のため、余り近くに他の物を置けないのだ。
 という訳で私は泣く泣く薪ストーブを断念した。くれぐれも申し述べておくがKさんに説得されたわけでは断じてない。だから煙突のある家を見ると今でも未練たらしく「あっ、あの家は薪ストーブがある。いいなー。」と思わず口に出てしまうのである。そうだ!こうなったら私より1年早く新築した同級生のA君のところが薪ストーブを入れたそうだから、そこへ遊びに行ってせいぜい薪ストーブをいじらせてもらおう。そうすりゃ家にいることないから我が家の暖房費かかんない。(ケチ!)