すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

楽器と父

今日は父の日だが父が他界してから今年で12年。従って今年は13回忌だ。また私は未だに独りだから祝う側でもなければ祝われる側でもないので「父の日」とは随分縁遠くなってしまった。
 ところで父の唯一の趣味は将棋だった。ほかの趣味と言えば読書か文を書く事位だったろう。若い頃は箱屋の職人だったというが、どうも理系のイメージはない。趣味から推してきても文系だ。そして音楽に関してもどうも得意ではなかったようだ。鼻歌を歌っていたのは記憶があるが、まともに歌を完全に一曲歌ったの聞いたことがないし、楽器を演奏していたのなんて見たことがない。(尤も楽器も無かった。)こんな父であったのに私の八歳年上の兄は音楽好きであった。バンジョーを鳴らしグループを形成していたときもある。兄は勤めてからは別居していたから好きなことをしていた。レコードを買い集めたり、労音に入って楽しんでいたようだ。母も音楽とは疎遠な人だったからいったい誰に似たのか?だが私はの兄の影響をしっかり受けて音楽好きでオーディオに嵌り、ジャズやクラシックのアナログレコードをシコシコ聞いている。だが一方で父の遺伝子もしっかり受け継いで楽器を演奏することはまるっきりダメである。ハーモニカは言うに及ばず、笛、ギター、ケーナサンポーニャフォルクローレも好きだから買った。)トランペット、キーボードと色々と手を出すのだが一向に上達せず長続きしない。それらの楽器はみな物置で眠っている。だから私は音楽好きと言っても聞くだけの人なのだ。どの位楽器が演奏できれば楽しいだろうなと思ったことだろう。しかし歳を重ねるにつれ悟りの境地に入り、楽器を演奏しようなどと大それた考えは起こさないようになった。あ、でもこれって悟りの境地というよりもあきらめの境地か?