すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

無言館

信州は上田市に位置する独鈷山(とっこさん)に登った後、時間があったので戦没画学生の美術館「無言館」に寄ってきた。無言館はテレビでも紹介された美術館で私もかねてから機会があったら行ってみたいと思っていた所だ。建物は小高い丘の上に建てられていてコンクリート打ちっ放しの外観である。本館、2号館、信濃デッサン館の三館に別れており、このうち本館と2号館を見学してきた。

無言館」外観

建物は上から見ると十字形をしており、館内は窓もなくさながら協会の雰囲気だ。入り口は上の写真の正面から入るが入館料はこの写真の建物の脇にある出口から出る時に払う。これだと出口から出なければ入館料をネコババ出来る?(コラッ!)

パレットを模した御影の碑に画学生らの名が記されている

全体的にがっしりと描かれた絵が多く昔の画家の画風か?と思わせる所があった。中にはこの人が戦死しなかったならばさぞ活躍しただろうと思う出来映えの絵もあった。ただ上手い絵、それほどでもない絵など、人によって巧拙のばらつきはあったように思う。また戦地からの手紙なども興味深く、彼らがいかに絵に情熱を持っていたかがわかる。
 2号館は本館の坂を下ったところにあって『傷ついた画布のドーム」と名付けられている。天井一面に戦没画家達の石膏デッサンなどが貼り付けられていた。またこちらは図書館やレストランが併設されていて見学者達がじっくりと時を過ごす事が出来る様になっている。こちらも力作揃いで久々に感動できる作品に出合えて良かった。記念に図録も衝動買いした。生憎3巻ある内第2巻が在庫切れでなかったが、こちらも手元不如意だったので幸いした?

「傷ついた画布のドーム」と名付けられた2号館

購入した本第1集

同第3集

2号館の脇の道の所に「展望台へ0.7km」と書かれた立て札があったので行ってみることにした。ところがこれがちょいと失敗。道は明らかに山道で我々以外行く人はいない。しかも行けども行けども中々着かない。同行のUさんなんかは
 「疲れた〜。もう帰ろうよ。」
と言い出す始末。そこをなだめすかして行くが道は尚更傾斜がきつくなり、私も戻ろうかなと思った時上の広い道に出る。折しも登山の格好をした人が来たので展望台までどれ位か尋ねてみると、もう少しだというので気を取り直して行くことに。漸く着いた展望台からは上田の町並みや山々が見えて素晴らしかった。今日は山登りと美術館探訪と充実した一日だった。(お陰で懐はすっからかん)

展望台

展望台からの眺め