すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

夜回り

 私の子供時代はどの家も子供は3人以上が当たり前で、従って子供会も町内の班単位で組織出来る程だった。この子供会は同じ学年の子供達だけで無く、違う学年の子供達とも交流があった。だから遊びでも近くの広場に集まって一緒に遊んだ。またこれは遊びでは無いが子供会の仕事の内に夜回りがあった。いわゆる「火の用心」と言って回る奴である。拍子木が大分くたびれていたので、うちの父が大工さんに新しく作って貰った覚えがある。確か昔の家にあった筈なのに、取り壊す際持ち出すのを忘れたのは残念だ。これは良い音がしたのを覚えている。これを打ちながら子供達が集まって班内を一周するのである。
 「火のよーじん」カチカチ(拍子木の音)「火事は国家の大損害」
「マッチ一本火事の元」「煙草の吸い殻、火の用心」「子供は火遊び止めましょう」「大人も火遊び止めましょう」(ンな事は言わない)「火のよーじん」カチカチ。
と皆で唱和しながら回ったのである。夏などはこれを終えてから線香花火などで遊んだ覚えがある。(火の用心と言っておきながら花火をしている。どう言うこっちゃ?)冬は寒いので終わるとさっさと家に帰った。こんな事をしている子供会は今やもう無いだろう。だが今思い出してみると無性に懐かしい。古き良き時代のワンシーンが走馬燈のように私の心に蘇る。嗚呼、昭和30年代良かったなあ!