午後CD製作に励んでいるとMさんがやって来た。日曜日だが金が無いので何処へも行けず我が家へ来たな。久し振りだったのでお茶などを出して相手をしていると今度はKさんから電話。
「閑だ〜。遊びに行っていい?」
「今、Mさんが来ている。丁度いいから来なよ。」
間もなくKさんジュースに菓子持参で登場。
「困るなあ、こんな物持って来て。かさばるから今度は現ナマにしておくれ。出来れば十万円程。」
と軽くジャブを出して牽制。
「ここんちはろくな菓子を出さんすけ、たまには、ちょいとましな菓子を持って来てやったんだこて。感謝しろよ。」
と敵も負けていない。で、テレビを見ながらあーたら、こーたらくっちゃべりながら菓子をつまむ。(太る訳だよ、みんな。)おりからテレビでは「たかじんのそこまで言って委員会」をやっている。で、またその取り上げられている議題についてあーたら、こーたら・・・・・眠くなったらゴーロチャラ、ゴーロチャラ。私は流石に相手をしているのが面倒になって来たので再びCD製作を始めると
「俺の頼んでいたCDはどうなった?」
とKさんが訊く。
「ああ、あれね。そのうち。作るから。」
「俺の方が早く頼んだんだから、早く作れよな。」
「やかましい!こっちが頼んだ奴は一向に作らないくせに。」
「あれは体力を必要とするから簡単に出来ないのだ。」
「君、キミ、何を言っておるのだね。こちらは頭脳労働でもっと大変なのだよ。高等技術を必要とするんだから黙って待っておれ。」
と今度はMさんが
「この前の槍ヶ岳登山の写真見せてくれ。」
「ひとがパソコンの電源を切ってからそんな事を言って。今迄散々ゴロゴロしていたんだからもっと早く言えよな。俺は6時から姉の所へ晩飯食いに行くんだ。」
などと以後もオリンピックを見ながらワイワイ、ガヤガヤやっている所へ姉が迎えに来た。いつも姉が来る時はこの閑人連中とたむろしている気がする。ひょっとしてこの連中と同類と思われていないだろうか?それは甚だ迷惑だ。私は高潔で常識人で孤独を愛する静かな男なのに。(嘘をつけ!)
と言う訳で半日のたくって閑人共はやっと帰ったのでありました。