すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

白玉の歯にしみとほる秋の夜の・・・・・・

 めっきり涼しくなって日本酒が恋しい季節になって来た。とは言え私はいわゆる酒飲みでは無いので毎晩飲みはしない。なにしろ三高(高血圧、高血糖、高尿酸値)だからアルコール類はあんまり宜しくないのである。だが嫌いでは無いので気の向いた時に飲む事にしている。今晩はたまたま何か夕飯を食べる際に急に飲みたくなった。折しもテレビでは野球のCSシリーズのファイナルステージ、ファイターズ対ホークス戦をやっている。これを酒の肴にして飲むべえ。飲むと言ったってあなた、5合、1升飲む訳じゃあない。たったの茶碗一杯である。え、それでよく飲んだ気になるなですって?まあ酒という奴は飲み出したらきりが無くなる物だから、わざと最初から区切りを付けておく訳ですよ。こうしないと意地汚くズルズルと飲んでしまって、いつまで経っても夕飯が終わらないと言う事になる。母が達者な時分、私はいつまでも酒を飲んで辟易させた事がある。母は古いタイプの人間だったので、女房(母親)は食事をしている人がいる限り膳を離れるのは失礼だという考えだったのである。だがその母でさえ私の夕飯の長さにうんざりしたのだろう。何回も何回も長くなる事が重なると流石に席を立って
 「終わったら教えてね。」
と言って休んだ。この頃私は長年の家庭教師家業を辞めたので晩酌が出来る様になり、毎晩のように飲んだ。しかもその頃は痩せていたので太りたいという願望があった。私は子供時代から我が家だけの?食糧事情の悪さから太った事が無かった。仕事に就くようになってからも重労働故にいくら食べても太らなかったのである。今考えてみれば贅沢な悩みであったのだが・・・・。今は食べなくても太る。(笑)若い頃は新陳代謝が盛んな上、動き回っているのだから太らないのが当たり前である。で、両親の死後夏などはビールを何本も食べながら飲み、酔いが回ってくるとそのままそこに眠り、目が覚めるとまた飲み食べるという生活だった。これで太らない訳が無い。ましてや代謝が落ちてくる年代である。でその生活がたたり件の三高となった次第である。今は酒は美味しいうちに止めている。酒は一人で飲むのが美味い。大勢で飲むと惰性となってしまう。しみじみと秋を感じながら飲む。若山牧水の心境ですな。だから日本酒の銘柄には結構こだわる。酒をいっぱい飲まない人は案外味にこだわるものなのだ。だがこだわると言っておきながら酒を買う事は滅多にない。大抵他人様が下さるからだ。これも私の人徳故だろう、わかる、わかる。(単なる貰い物の返しだろ。何を言ってんだか。)
 さーて今夜飲む酒は何にしようかな?は雪中梅にしようかな越州にしようかな、神様の言う通り・・・・・・・・。

どう言う訳か買った例しがないのに酒は切れた事が無い。
左:越州 右:雪中梅