悩ましい

　キノコ採りに出かけたら収穫は芳しくなかったが見た事の無い白いキノコを見つけた。柄も笠もしっかりしている。この時期は毒キノコはあまりないので少し期待が持てる。

この白いキノコは何？図鑑で見てみるとシロケシメジの様な気もするが・・・

帰ってＨ先生に鑑定して貰う事にして時間が余ったので谷根ダムへ向かった。春はここまでしか入れなかったが、紅葉シーズンとあってその先の赤岩ダムまで入れる事が分かった。流石に平日なので訪れる人は誰もいない。風も冷たく晩秋のもの悲しさを感じさせる。満々と水を湛えたダム湖を見ていると自然の雄大さとそれを克服しようとする人間の技術力の凄さを思わずにはいられない。（おお、格調高く決まったな）もうちょっと早く来ていたら紅葉も真っ盛りだったろうに。惜しい事をしたなと思い帰路に就いた。

静かなダム湖に晩秋の夕日が差す

　帰ってＨ先生に件のキノコを鑑定した戴いたらハイイロシメジと判明。だがこれが実に悩ましいキノコだ。一応食べられる事は食べられるのだが、中には中る人も有るというキノコだ。なるほど後で調べたら厚生労働省は毒性分があるから食べるなとの事。だが一般には食べられているようでこれは中々難しい。Ｈ先生も茹でこぼしてから塩漬けにすれば大丈夫と仰っていた。ただ茹でている時嫌な臭いがするから、私は嫌いですとの事。インターネットで調べてみると味は中々良いキノコらしく、網焼きなどにすると結構美味しそうだ。さあ、ここは悩みどころですよ。茹でて嫌な臭いは嗅ぎたくないし、塩漬けするのも面倒臭いし、さりとて食べてみたい気も・・・。どないしょ？考えているうちに眠くなってきた。一晩寝てからよーく考えよう。ほんじゃ、お休みぃ・・・・・。