長野のＮさんから戴いた英和大辞典が大いに役立っている。今迄の中辞典では載っていなかった語も探す事が出来有り難い。実はこの大辞典は昔高くて買えなくて古本で手に入れようと思った時もあったのだが、それでも買えなくて残念な思いをした事があった。（その割にはもっと高価なオーディオ製品などは平気で買っている。要するに是が非でも手に入れたいという気持ちが無かったんですな。）Ｎさんは高校の英語教師をやっていらっしゃっただけあって英和辞典は沢山持っておられた。だが今ではそれらはほとんど使わないと言う。何故か？電子辞書があるからである。なにしろ大辞典何冊分も楽々入っているから、単語が無いと言う事はない。語を探すにに早く、本の様に場所を取らない。しかも携帯出来るし、価格も大辞典何冊も買うより安い。これではもう辞典は余り売れないだろう。実際Ｎさんが大辞典を売ろうとして古本屋さんを呼んだら見向きもしなかったという。まあ時代の移り変わりと言ってしまえばそれまでだが、嘗て私が大辞典を古本で買おうとした時はまだ何千円もしたのである。
こんなに便利な電子辞書だが私はやはり紙の本が好きだ。それは本をめくっていると思わぬ語にや表現に出会ったりするからである。それと貧乏性だからあの存在感がいいのである。どうもあの薄っぺらい機械に尊敬と信頼の念は湧いてこない。圧倒的な物量の紙の本こそ所有感も湧いてくるし、大事にしようとする気も起きてくる。
パソコン大好き人間なのに一方でＳＰレコードやアナログオーディオにこだわっている私は精神分裂症なのであろうか？（はい、そうです。間違いありません！）
