すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

またもや探し物

 先日Kさん(常連客のKさんとは違う)へ旅行の際借りたスーツケースの御礼に伺った折り、奥さんがお茶を入れる際に一緒に出してきた茶こぼしに思わず目が行った。それは当地柏粼大久保特産の銅器だったからである。
 「う〜ん、いい物使ってますねえ」
と何処ぞの鑑定士みたいな科白を吐いて暫くその茶こぼしを拝見した。それはウチが鉄屑屋をやっていた時地金を納めていた鋳金家の作品だったのである。大久保鋳物は蠟型鋳金を特徴とし、銅器を炎で炙った際に出来るまだら模様から斑紫銅と呼ばれて原琢斎、原得斎兄弟の流れを汲む伝統的工芸品である。

http://lib.city.kashiwazaki.niigata.jp/hidamari/kashiwazaki/dentou/imono/imono.htm

でここの家はその伝統的工芸品を誰でも手に入りやすい様にお手頃価格で提供してくれるので定評がある。なにしろウチが地金を納めていた鋳物屋さんだから懐かしくもあり嬉しくもある。そして
 「はて、そう言えばウチにも大久保物の茶こぼしがあった筈だが、何処へやったっけ?」
と突然思い出した。前の家を壊すまでは時たま使っていたのである。しかしどうも新築してからは新居へ果して持って来たかどうか記憶が定かでない。ウチのその茶こぼしは古い物で、いい色が出ている上に上蓋のつまみや握りに木耳を模した凝ったデザインになっている。以前亡父が近所の鋳物屋さんに鉄屑を売って貰った御礼にデザインコピーさせてあげたら、その後類似品が大量に出回り苦笑いした事があったが、それ位出来のいい物だと思っている。

 使わないで置くのは勿体ないから探し始めたのだが、以前にも書いたように、こういう時に限って見つからないのである。まあそのうち出てくる物とは思ってはいるが、使いたい時に見つからないのはいささか癪である。
で、俺っていつも何か探してるよなー、と一人でぼやきながら諦めきれずに時間が空くとまた探すので有った。(ハイ、長生きして下さい)