Ｋさんが買ったノートパソコンにはマニュアルらしいマニュアルは1冊も付いてこなかった。そう言えばソフトの方も昔は厚々した立派な本が付いていたが、今はまずそんな事は無い。みな使い方はソフトのヘルプを見ろというやり方だ。確かにソフトのＣＤ代は安いのに比べ、本を作るのには結構な金が掛かる。しかし本はパソコンを立ち上読む事が出来るので、やはりあった方が便利なのだ。それが無くなったのはおそらくマニュアルを読む人がほとんどいないからだろう。かく言う私もマニュアルを真剣に読んだのは最初にパソコンを買った時位で、ほとんど読んでいない。やはりパソコンを操作しながらでないと頭に入らない。
こう考えると読まれないマニュアルは紙の節約と言う事からでも無くなる運命に有ったようである。でもあれが有ると何となく有り難みが有ったような気がするんだけどなあ。
マニュアルと言えばコンビニやスーパー、或いは各お店の若い人達の応対を聞いていると、マニュアル通りに喋っていてうんざりする事が有る。いい加減「千円からお預かり致します」だとか「こちらビーフ・ストロガノフになります」と言ったおかしな言葉使いは止めてくれと言いたい。マニュアル通り言っているからいいという物ではないだろう。行動もそうだが基本をしっかり覚えて後は臨機応変にやれない物か。「マニュアルに書いてありませんでしたからやりませんでした」とか「それは教えて貰っていませんから出来ません」等というたわけた返事が返ってこないよう、こちらも杓子定規なマニュアルは撤廃して貰いたいものだ。
