Ｋさんが先頃亡くなられた御父君の遺品の絵画を持って来て今現在の価値を知りたいというのでインターネットで調べてみた。すると驚く事にどれも酷く下落している。まあしょうがないと言えばしょうがない。バブルが崩壊して以降絵は売れなくなったのだから。しかしそれにしても此処まで落ち込んでいるとは思わなかった。当時確か御父君は4，50万円で買われていたと思う。それがわずか10万ちょっと位になっている。絵が好きな人なら気に入って買ったのだから絵の価格が上がろうが下がろうが関係ないのだが、投機を目的とした人なら酷い損害だ。だが作家によっては何倍もの価格になっている人もいるので人気にも依るのだろう。
えー、そうすると我家に飾ってある絵もバブル当時に買った絵だからして当然何分の一の価格になっているに違いない。ま、私は気に入って買ったのだから別に損した気分にはならない。（ホントか？）むしろ今はいい絵を買うチャンスかも知れない。こんな不景気な今に買う人こそ芸術が本当に好きなのかも知れない。
と言って私に今買う金があるかと言えば？だが、でも本当に欲しい絵があれば思い切って何十万でも買ってしまうかも。好きな絵を毎日見ていられるのだからそんなに高い買い物では無いと思う。絵の価値というのは要は自分の満足度をどの位満たしてくれるかに依るものかも知れない。
私は絵が好きだから金さえあれば色々壁に飾っておきたいのだが、矢っ張り絵は食えんから無職浪人の今は二の足を踏んでしまう。でも、でもいい絵はやっぱり欲しいなあ。（ハイ、遊んでばっかりいないでお金を貯めましょうね）
