すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

冬の夜の仕事

 昔商売をしていた時に間に合わなくて夜の7時を過ぎてもまだ仕事をしていた事が良くあった。真冬の時など雪はどんどん降ってくるし、冷え込んできて堪らない物が有った。冬だから当然日は暮れている。ただその会社は夜間でも運送屋さんなどが出入りしていたから、トラックターミナルの明かりが点いていてくれたので、幾分か気持ちの面では楽だった。これが真っ暗な中、一人黙々と仕事をしなければならない状況だったら、とてもやってはいられなかっただろう。

 ただこれと似た状況にはなったことがある。それは夜除雪した雪を市の雪捨て場に運んだ時などだ。その頃には雪捨て場の雪を平す重機の運転手さんもとうに引き揚げており、辺りは真っ暗である。こんな時に運び込んでもし柔らかい雪にでも嵌まり込んだら一大事だから、夜の雪捨てなど止めた方がいいのだが、どっこいそうも言ってられない。昼間は仕事が忙しいし、ただでさえ雪で仕事がはかどらないので、夜の内にやっておくしか無いのだ。

 今から考えると随分危ない事ばかりやってきたなと思うが、貧乏であったからやるしかないのだ。若さと貧乏は強い!(笑)緊張感一杯でやっていて家に帰るとホッとしたものだ。また同じように夜の雪道で動けなくなった時も心細く感じたものだ。何とか脱出して帰った時はただもう疲れと寒さと安堵で何とも言えない興奮状態にあったのを覚えている。

 自分が雪道でトラブルに遭った時の辛さから、他人が雪道で難儀していると仕事の忙しいのも構わずついつい助けてしまう事が良くあった。考えてみれば私は熟々お人好しな性格だと思う。でも自分が助けて貰った時の有りがたさを思い出すと、やっぱり助けてしまうんですよねえ。