すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

親との同居

 私の同級生であるHさんは今年から自分の年老いた母親を呼び寄せて同居を始めた。さてそうなると長年一緒に暮らしていなかったから、どうも母親の扱いに苦労しているようだ。Hさん母親がなるべくボケないよう、また足腰が弱らないよう、あれこれあの手この手を考えて母親に勧めるのだが、肝心の母親がなかなか言うことを聞いてくれないらしい。

 だがこれは正直行って難しい問題だ。歳を取ってくるとなかなか新しいことにチャレンジするのが億劫になってくるし、実の娘にあれこれ指図されるのも嫌なのだろう。自分はもう親としての役目を終えたのだから好きなようにさせてくれというのが本音なのかも知れない。一方娘さんの側にしてみれば親の呆けた姿は見たくないし、介護しなければならない状況には出来るだけしたくないというところだろう。

 そこで色々と衝突したり、様々なジレンマが生じたりするのだが、私からする羨ましい限りである。と言うのも私も亡くなった父親に対してはやはりあれこれと同じ様なことを要求したからだ。結果イライラしたり怒鳴ったりもした。今思えばあんなことしなければ良かったと思うのだが、その時は仕事も忙しかったのでどうしてもそのフラストレーションのはけ口を父に求めたのだろう。だが父が逝ってみると癇癪を起して叱りつけたりしたような事に奇妙に後悔の念が湧いてきたり、懐かしくなってきたりする。つまりは親が生きてくれていたればこそそんなことが出来たので有る。

 親が亡くなればそんなことはしたいと思っても出来ない。確かに今面と顔をつきあわせている時はどうして言う事を聞いてくれないのとか、私は貴方のことを思ってやっているのよと思うことがあるだろう。でも考えてみると実はこれは親に達者でいて欲しいと言う事よりも自分が楽をしたいと言うことの裏返しなのだと思う。だから自分のエゴを親に突きつけているだけなのだ。

 Hさん、どうぞ母親の言う事を否定しないでいったんは認めてあげて下さい。そしてああ、それもいいね。うん、それも面白いかも知れないけどこっちもやってみたらもっと楽しいかも知れないよなどと言葉かけを考えてみて下さい。そうしたら自分もイライラしなくてもいいかも知れませんよ。

 偉そうなことを書いたけどこれらはみんな自分の父親に対する反省から思いついたことです。母親との同居を現在進行形でやっておられる貴方はまだ心の余裕は無いかも知れませんが、少しでも持つように心がけると気持ちが楽になりますよ。

 ともあれ今日は町内会の班長会議のメンバーといい(班長さんは一人を除いて皆私より年上)、高齢化日本の現実を思い知らされました。