すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

小学校時代

 小学校時代の私はあまり家で勉強した覚えがない。学校から帰るとランドセルを放り出して、浜で友達と野球をしたり、夏なら蝉やトンボ取りに騒いでいた。雨が降れば友達の家へ遊びに行ったし、行かない時は家で漫画本ばかり読んでいた。今思うと何も勉強しないで良くついて行けたと思うが、考えてみると小学校の学習という物の分量はさして多くないのだ。算数なら加減乗除、分数、小数が分かれば、それで事足りる、幸い私は小学3年生の時から算盤塾に通っていたから、計算は得意だった。国語も普段漫画本を沢山読んだ効果もあって、漢字も自然と読めたし語彙も豊富になった。なにせあの頃の漫画雑誌は単に漫画ばかり載っていた訳ではない。小説や科学実験、その他いろんな記事が載っていたから、教科書なんぞより遙かに楽しくてためになる。

 そんな訳で全然家では勉強しないのに不思議と落ちこぼれなかった。だがだからと言って好成績かというとそう言う訳でもない。たとえば漢字なんか全然覚える気が無いから、漢字テスト(特に書き取り)は駄目で同じ漢字を2回続けて間違えて先生から非難されたことがある。だが当時の私は(今もだが)大分反抗心が旺盛で、
 (それがどうした。漢字を間違ったくらいでがたがた言うな。何も漢字を覚えることだけが国語の能力ではあるまい。そんなこともわからんのか、このババア!)
と心の中で毒づいていた。困ったもんですな。どうもそんな事もあって、この先生からはどんなにテストの成績が良くても、通知表で5を戴いた事はなかった。それどころ家庭科なんぞは大嫌いだったから、当然のように2が並ぶ。まあうちの父親は極めて私の成績には無頓着で、通知表は果たして見ていたんだかどうか甚だ疑わしかった。

 お陰で私は小学校時代ひたすら遊んでいたから、楽しい思い出しか残っていない。まあ先生から怒られた事は何度もあったが、漫画本の世界に浸ると、そんな嫌な事は直ぐに拭い去られた。こんな私ではあったが、宿題はちゃんとやった。当時から責任感は強かったのかもしれぬ。夏休みの宿題などは早く遊びたいから、直ぐに片付けて毎日遊び回っていた。


 今思うと小学校時代は高々6年間だったのに、すごく長かったような気がする。普通苦しいとか辛いとかの時期の方が長く感じるものだが、私の場合は少々違っているようだ。だから歳を取ってからの歳月がすごく早く感じる。勉強もろくろくしないでお気楽に遊んでいたあの頃よ、カンバーック。