すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

豪雨災害

 広島市の豪雨災害が痛ましいが、ここ数年必ずと言っていいほど豪雨災害が起きていいる。天災だからしょうがないと思われる方もいらっしゃるだろうが、私はこれも人災だと思う。

 そもそも昔の夏はこうではなかった。それが最近はまるで戻り梅雨のような気圧配置になっている。しかも大気の状態がいつも不安定で、雷、竜巻などを伴っているのが特徴だ。これは地球温暖化がもたらしたものと思うが、異論を唱える人は余りおるまい。地球温暖化は人間の生産活動の結果作られた二酸化炭素の排出が原因である。また今回被害に遭った住宅団地は山を切り開いて作られたもので、家の背後はすぐに山が迫っているという所が少なくなかった。もともとなだらかな丘陵地ではなく、山を切り開いた所だから急勾配である。土石流が一気に駆け下る構造になっている。もしもこんな山際にまで宅地開発が進んでいなければ、今回の事故は起きただろうか?

 とは言え住宅難の日本、周りは海に囲まれているので、勢い新しく土地を求めるには山の方へ伸びていかなければならないのかもしれない。しかし人口が膨張していた時代ならいざ知らず、最近は高齢化社会となって寧ろ縮小しているのである。それなのに新たに山を崩す必要があるのか?人口が減少しているにも拘わらず、家屋が増える背景には核家族化が原因しているのではないのか。もし祖父母、両親、子供、孫などの4世代同居くらいの家族構成であったなら、果たしてこれだけの戸数が必要であったろうか。核家族化はまた老老介護の悲劇も生み出している。そして代々受け継がれてきた風習、生活習慣、生活の知恵などもどんどん失われている。いったいいつからこんな日本になってしまったんだろう。

 豪雨災害の話がとんだ横道にそれたが、今度の災害は他人事とは思えない。明日は我が身で、いつこちらもそんな被害に遭うか分からないからだ。我が柏崎市も広島の今度の地区のように、急斜面に作られた住宅団地も少なくないし、原発だってある。雷も良く発生する。地震などはここ数年で大きいのに2回も見舞われた。天変地異が全て人間の活動が原因だとは無論思わない。しかし今一度良く自然を見つめ直して欲しい。自然を破壊すれば、必ず手痛いしっぺ返しとなって返ってくるからだ。人間はもう少し自然に対して謙虚であるべきではないのか?被害に遭われた皆様のご冥福を祈りつつ、そんなことに思いを馳せるのだった。