すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

過疎の集落

 天気予報が珍しく良い方に外れて朝起きたら予報の雪は無かった。それどころか時間が経つにつれて陽が差してきた。こうなったら家には居られません。おキノコ様の出そうな森を探しに出ます。

下界は降りませんでしたが、山の方は雪が降ったようで前山まで真っ白です。

 
 この間O君が連れて行ってくれた柏崎の山手の方を探します。この間来た時は前日の雪で道路には雪が積もっていましたが、今ではそれもすっかり消えて、車でスイスイ行けます。こうなるとこの広域林道が何処まで行っているのか気になるので、行ける所まで行こうとあちこち廻ります。

 そのう柏粼でも一番奥の鵜川地区、折居集落、その中の一つの集落に来ました。ここは刈羽黒姫山の登山口がある所でした。だが家は全て壊されており、僅かに家の基礎が残っていたりします。どうやら廃村のようです。無理もありません。ここは柏粼でも名うての豪雪地帯なのですから。しっかりした石積みの塀や、庭の名残があって往時を偲ばせます。雪さえ降らなければな後思います。でも昔の方が雪が一杯降ったのに、ちゃんとここで生活していて、今は温暖化でそれほど降らなくなって生活も便利になっているのに何でだろうと思う。

 それはたぶん核家族化して家や集落を支えてこれなくなってきたのだろう。更に若者の都会への流失がそれに追い打ちを掛ける。おそらくはこの集落独自の催し物や文化もあったに違いないが、それが消えた事を考えると寂しい。じゃあお前はここに住めるかと問われたら、出来ないと答えるしかない。「田舎はいいなあ」は都会の便利な生活を享受していて、たまにしかこちらに来ないで、その田舎の一面しか見てないで言える台詞だ。現実にそこで暮らす人の苦労は如何ばかりか。

残された社跡が寂しさと郷愁を誘う。

家は基礎を残してことごとく取り壊されていた。つい最近までここで人が
生活していたのだなと、その様子が脳裏に浮かぶ。

僅かに比較的新しいこの家のみが残っていた。別荘に作った物か?
夏の間畑をしに来てるのかもしれないが、電気は来ていないようだった。

 周辺の集落も皆過疎化していて国道に近い集落以外は、どれもこれも廃村間近だ。有る一定以上家が無くなると、集落を維持するのが困難な限界集落となる。折角先祖が切り開いた土地がまた元の原野に戻ると思うと残念だ。立派な舗装道路が通っているのに、何とかならない物かと胸が痛んだ。

 結局この日は今迄通った事の無い山道を通りまくって来た。キノコ山探しはそっちのけになってしまったが、ま、これはこれで面白かったから良しとしよう。