Ｋさんがパチンコの帰りなのか夜の8時半を過ぎてから我が家に寄った。しかも菓子の差し入れを持って。察する所我が家は貧しいので、いつも駄菓子しかでてないのに呆れて持ってきてくれた物と思われる。まあ、大体菓子を持ってくる時はパチンコに買った時なので、尋ねてみるとやはりそうだった。
この男最近羽振りがいい。しかも落ちぶれていた時はパチンコに余り勝てなかったのに、羽振りがいいと奇妙にパチンコにも勝てる。うちのオヤジが言ってたことに
「金は寂しがり屋だから一杯有る所に集まりたがる」
と言う言葉があった。尤もこれは他人から聞いた台詞だそうだが。
でもなるほどなと妙に納得する言葉ではある。貧乏している時はどんなに頑張ってもなかなか金は貯まらない物なのに、暮らしが楽になると黙っていても貯まるものだ。
トマ・ピケティと言う今話題の学者さんに寄れば、21世紀は貧富の差が益々拡大するという。確かに今現在世界のほんの一握りの金持ちが富のかなりの割合を所有している事を考えれば当たっている。お金は確かに寂しがり屋なのだ。
まあ、こうして食べている菓子によっても貧富の差が分かるもんね。オイラは安売り店の駄菓子。Ｋさんの差し入れてくれた菓子は高級和菓子。食べている菓子で資本主義の歪みを感じるな、ウン。アベノミクスで貧富の差が益々拡大したら、オイラそのうち駄菓子さえも食べられなくなるかも？
オイラの所に寄ってくるのはお金じゃなくて貧乏神ばかり。たまにはふくよかな大黒様か恵比寿様でも来ておくれ。そうすりゃケーキを食べられる・・・・。
