すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

自分の声

 自分の声を初めてテープレコーダーで録って聞いた時はショックだった。自分ではそんなに声は悪くないとそれまで思っていたので有る。ところが聞いてみると豈図らんやオジけしからんや、ひどい声だった。おまけに話し方も悪い。よくこれで自分の声は悪くはないなんて思っていたものだ。

 以来声のいい人をとても羨むようになった。カラオケなどに誘われた場合は、なるべく避けるようにしているのだが、止むを得ない場合だけお付き合いしている。自分で積極的にカラオケに行かないのは、声のいい人は少しくらい下手でも上手く聞こえてしまうのが癪に障るのである。

 そんなに美人でなくとも声がいいと不思議に好感が持てる。その逆にこんな美人が悪声の持ち主だったら、百年の恋も一遍に冷める。どうやら視覚よりも聴覚の方が敏感に反応するのかも知れない。

 だが悪声が反って強烈な個性となって大いに受け入れられる場合がある。ジャズの王様、サッチモ事、ルイ・アームストロングはその典型であろう。誰もが彼のヴォーカルを愛する。何なんだろう、これは一体?してみると中途半端に声の悪いのがダメなのか?そう言えば浪曲師なんぞわざわざ喉を潰すって言うもんね。

 何時だったか風邪を引いた後、声がかなりハスキーになったことがある。昨年の一時期もそうだった。そうしたらその方がうるさくないからそのままの方がいいんじゃない?とよく言われた。してみると私の声は他人様にはかなりひどく聞こえているらしい。益々自己嫌悪に陥るではないか。まあ「沈黙は金」というから喋らない方がボロが出ないからいいのかも。だけど私に喋るなという方が無理!嗚呼、やっぱり声のいい人が羨ましい。