昨日空梅雨だと言ったからではないが、珍しく今日は朝からずっと雨が降っている。皮肉にも田んぼが中干しをしている時に降る。お天道様も意地悪だなあ。
さてその雨の中をOさんが茄子とキュウリを持ってきてくれた。今年は畑で野菜を作っていないから有り難い。ここのところの作業で腰が痛いと仰るので、お茶を飲んだ後ゴロゴロに掛かって貰った。まあこのくらいのお返しはせねば。大分楽になったと喜んでOさんは帰って行った。
入れ替わりにやって来たのがMさん。 珍しくワインを抱えてやって来た。だがこれはもともと私がMさんの頼み事を引き受ける御礼なのだ。えー、半ば強引にせしめたのでありますよ。しかもMさんによると何でもこのワインは2011年製のドイツの貴腐ワインで買った時は1万円もしたそうな。ネットで調べたら確かに今でも4,500円ほどで売られている。おおMさんにしては頑張ったな。それでは頼み事を引き受けてあげよう。今夜は早速この美味いワインを開けるべえ。
だが敵も然る者。
「そのワイン開ける時は呼んでね。」
「ナヌ、おぬしこのワイン拙者にくれたのではないのか?」
「いや確かにあげたんだけど、俺だって貴腐ワイン飲んだ事がないから飲みたいんだ。みんなして飲もうよ。」
「アホー、そ、そげなことしたらワテの飲み分が減ってまうがな。第一それじゃあ貰った事にならんぞー!」
「いや、だからさ貰ったのをみんなに気前よく振る舞うところがいいんじゃないの。そうだな、またこの夏の出入り業者の納涼会辺りでどうだ?」
「か、勝手に決めるんじゃない!そりゃあ『美味いものはみんなで』はオイラのポリシーだけど・・・・・。」
「じゃあ、そういうことで。」
クッソー、これじゃ今晩飲めんじゃないか。まんまと一杯食った。よーし、こうなったら飲んだ後の瓶に落語の禁酒番屋の如くオイラの○○ベンを詰めて
「上等の黄ワインだよ〜ん」(いつから黄ワインなんて有るんだ?)
とか言って出せば、Mさんは鈍感だから
「おお、何て香しい。流石貴腐ワイン。」
とか言って有り難く飲む、なんてことはないよな、やっぱり。
まあ流石に育ちの良い私めとしてはそこまでは出来ないので有りました。どうもお預けを食ってしまったようで・・・・・・。