すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

相撲大会の思い出

 私が子供の頃は夏になると近くの神社で奉納相撲大会が有った。ちゃんとした土俵が造られた本格的な相撲大会で子供の部も有った。確か二日か三日催された覚えが有る。

 兄は私に賞品稼ぎをさせたくて、さして出たいとも思ってない私にまわしを着け強引に出場させる。当時私は小学2年生。まだ比較的他の子より上背が有り、体格はよかったし、何より日頃から友達と相撲を取る機会が多かったので、相撲は得意な競技だったので有る。

 で、出ると当然の様に勝ち進む。3人抜き、5人抜きには賞品が出る。私はあっさり5人抜きで賞品をせしめた。次の日も兄はまた私を出す。すると今度もあっさり3人を抜く。すると行司は私に5人抜きをさせたくなかったのか、二人とも交代させた。まあ、それでも賞品は戴けるんだからいいが・・・。

 次の日も出て勝ち続けるのだが、行司は私が勝ち続けるのが面白くないのか、前の相手を土俵に押し出したばかりの時、直ぐに次の相手を私にぶつけた。オイオイ、まだちゃんと見合っていないんだよ。振り向いた時はもう土俵際だったが、リーチの長い私は相手の肩越しにまわしを掴み、そのまま鮮やかにうっちゃった。だが軍配は相手に挙がる。え?そ、それはないだろう。オイラ足は出てないぜ。

 だがもう違う相手が土俵に上がってしまって、私の相手をした者とハッケヨイ。チクショー、これ、インチキだ。子供心に私の心は傷ついた。オイラは別に兄と違って賞品が欲しい訳じゃ無い。負けるのが嫌なだけなのだ。
釈然としないで土俵を下りた。

 その後相撲大会はもう一回位催されただろうか。だがその後は開催されず、土俵だけが虚しくその後も残っていた。今から考えるとほんの2,3回やっただけでやらなくなったのは世話を焼く人がいなくなったのか、或いは悠長に相撲大会などやってられない時代になったのかは分からないが、神社の土俵が残った所を通るたびに無性に懐かしさが募ったもので有る。今でも相撲大会が残る地域が有ると行って見てみたい思いに駆られるのです。