すかんぴんのブログ「今日もヒマだぁ~」

暇を持て余して、お山、お絵かき、蕎麦打ち、山菜採り、キノコ採り、音楽鑑賞、オーディオ、パソコンと、あれこれ手を出し、もがいているジジイのページです。

大関としての心構え

 私は60年来の相撲ファンだから相撲を見ない場所はない。相撲のことならデーモン閣下にも負けやしませんぞ。でも最近は横綱不在場所が続き、些か欲求不満だ。

 

 そんな中今場所は照ノ富士が好調で強い横綱へ向けて期待が持てる。で、彼の独走かと思われたが、土壇場で隆景勝が追いつき、優勝決定戦にもつれ込み、大いに盛り上がった。だがこの二大関の頑張りとは裏腹に、他の二人の大関の精彩の無さは酷かった。

 

 正代はカド番で有りながら、ちっとも必死さが伝わってこない。場所前にちゃんと稽古を積んでいたのか? 8勝するくらいチョロいと舐めていたのではないか?年齢的にもまだ若いのに、これでは大関の地位に満足して上を目指そうという意欲が全く伝わってこない。幸い照ノ富士と当たらなかったから何とか勝ち越せたが、とても大関と呼べる相撲内容ではなかった。ハングリーさが足らないと言われても仕方がないであろう。

 

 一方もう一人の大関朝の山はもう何をか言わんやだ。協会の新型コロナウイルス感染対策のガイドラインに違反して休場に追い込まれるとは。一体今場所出場者の番付最高位にいる者としての自覚は有るのか。度々の違反行為で謹慎を言い渡され、幕下にまで落ちた阿炎の例を見ていながら、どう言う根性をしているのだ。これでは大関になってから優勝出来ないのも、天敵照ノ富士に勝てないのも無理はない。

 

 照ノ富士は今にも横綱へ駆け上がるかと思われた直後、両膝の怪我と内臓疾患、糖尿病を患い、序二段にまで転落した。何度引退しようと思ったか知れないという。それを周囲の人の励ましでもう一度頑張ってみる気になり、酒も止め、精進し現在に至っている。もう心構えが全然違う。照ノ富士は先場所後半に土俵で再び膝に罅が入るという怪我をしたが、それでも耐えて優勝した。そして今場所での連続優勝。天晴れというしかない。

 

 他の力士の手本ともなるべき辛抱と努力を重ねている。協会の看板力士とはこう言う力士のことを言うのではないか。願わくは短命でも良い。彼を横綱にしてあげたいと願うのは私ばかりではないだろう。合わせて不甲斐ない日本人力士の奮起も願うもので有る。